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あのこは美人

フランシス・チャ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784152100849
ISBN 10 : 4152100842
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「わたしがその顔の持ち主だったら、あなたよりずっと上手に生きていくのに」整形手術で手に入れた美貌でルームサロン嬢として働くキュリは、美容外科の待合室で見かけた美しいアイドルを見て思った。キュリのルームメイトで孤児院出身のアーティストであるミホは、生まれつき美しい容姿に恵まれ、彼氏は財閥の御曹司だが、最近浮気を疑っている。キュリとミホの向かいの部屋に住む美容師のアラは、全面的に顔のお直しをした手術の後遺症に苦しんでいる幼馴染を心配しつつ、推しのアイドルに夢中だ。裕福な家庭の出身ではない20代の彼女たちが暮らすのは、ソウルの一角にある賃貸アパート。下の階には、妊娠しながら仕事を続けているものの、韓国で子どもを育てていくことに不安を抱える30代の会社員のウォナが暮らしていた。ある日、アラは下の階から聞こえてくる悲鳴に気づき―。美容整形大国、韓国の厳しい社会を逞しく生き抜く彼女たちの物語。

【著者紹介】
フランシス・チャ : 米国ミネソタ州生まれ。テキサスと香港で幼少期を過ごしたのち渡韓。韓国の中学と高校に通った。ダートマス大学で英文学を専攻後、コロンビア大学芸術大学院で文芸創作を専攻、芸術学修士号を取得。その後、CNNインターナショナルのソウル支局と香港支局に勤め、記者として活躍。これまでに多くの媒体に寄稿してきた。デビュー作である『あのこは美人』は、米国で2020年に刊行後、5万部を突破、12カ国での刊行が決定。現在ニューヨークで夫とふたりの娘と共に暮らしている

北田絵里子 : 英米文学翻訳家、関西学院大学文学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • キンモクセイ

    韓国は整形大国だ。ここまで完璧を求めるのは何故?同じアパートに住む四人の女性の視点で書かれている。厳しい韓国社会の現状が知れる物語。アラは美容師で、ある出来事により言葉が話せないがアイドルグループの推しメンを支えにしている。美容整形で誰もが羨むような美人であるキュリはルームサロン嬢として働いている。ミホは奨学金でNYの芸術大学に留学し、今はアーティストとして活動している。ウォナは夫と暮らしている会社員。数回の流産を経験し妊娠に不安を抱いている。彼女たちの問題は現実にあり得る。これはとても深刻な問題だ。

  • 星落秋風五丈原

    日本人が思っている以上に韓国人は見た目に拘る。幼い頃から両親や身近な人から聞かされてきて、体にすりこまれている「美=善、すばらしい」という価値観故である。何かと不利な立場に立たされがちな女性達は、自分らしく生きたいと思いながらも、仕事のため、恋人のため、そして実態のわからない世間のために、自分を作らざるを得ない。しかしそれで本当にいいのだろうか?という反論もドラマやK-POPでちらほらと挙がっている。美しさはコンプレックスではなく、個性としてそれぞれを輝かせるべき要素なのだ。

  • フランソワーズ

    整形大国韓国。それが単に美しい自分に生まれ変わるという美の追求だけでなく、超格差社会の中でのサヴァイヴであるというのが、凄まじい生き方に表れている。そしてそのためには他者を蹴落とすのも容赦ない。勝ち組負け組の真っ二つに分かれているようなお国。それでも彼女たちが血の通わない生き物かといえばそうではなく、人間の温かみも持っているのにホッとさせられた。

  • ヒヨドリスキ

    これは面白かったよ!ソウルの同じアパートに住む女性5人。田舎から出てきた若い女の子達は虐待、暴力、孤児院育ち等のトラウマを抱えながら職を持ち自活中。躊躇なく整形する子や美人なのに身なりに構わない子、アイドルに夢中な子とタイプは違うから普段は付かず離れず。でもお互いのピンチには助け合い、チャンスには連帯するシスターフッドの物語。皆一生懸命で愛おしい。辛い現実は続くけど前向きな気持ちになれて読後感も好い!ドラマみたいな財閥の御曹司が出てきて恋愛もするけど、プライド持って男に頼ろうとしない彼女達がカッコ好い!

  • ヘジン

    韓国系アメリカ人女性が英語で書いた本の翻訳。タイトルからルッキズムの問題に特化した話かと予想していたが、それだけではない、若い女性達が抱えるさまざまな懊悩を描いた作品。整形の普及率は韓国ほどではないけれど、それ以外はまんま日本の女性にも当てはまる話。現代社会の生きにくさでもあり、昔からある女性の鬱屈でもあり。友情や、近所の赤の他人を気にかける優しさも描かれていて、読後感は悪くない。

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