フランシス・コヴェントリー

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チビ犬ポンペイの冒険譚(仮)

フランシス・コヴェントリー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784779123993
ISBN 10 : 4779123992
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

18世紀イギリス小説、風俗描写あり、社会風刺あり、当時の様子がありありと。そして、なによりも、その狂言回しが、子犬のポンペイ。動物を主人公としたユーモア小説。となれば、思い出されるのが夏目漱石の『猫』。小説家で英文学翻訳家でもあった丸谷才一が、『猫』を生み出すきっかけになった作品に相違ないと推理!一読されれば、推理が確信になること、請け合いです。

【著者紹介】
フランシス・コヴェントリー : 1725年ケンブリジシャー生まれ。五代目コヴェントリー伯の甥にあたり、ケンブリッジ大学モードリン・コレッジに学ぶ。大学院生時代の1751年に『チビ犬ポンペイ冒険譚』を匿名で出版、好評を得る。卒業後、牧師となる。1754年(?)死去

山本雅男 : 1950年茨城県生まれ。中央大学文学部哲学科卒業後、日本大学大学院博士課程修了。静岡県立大学国際関係学部を経て、日本大学藝術学部文芸科教授。主な関心・研究領域は、イギリス文化の諸現象、あるいは日英の比較を通した文化の現象などの基本的構造の分析。著書に『ダービー卿のイギリス』(PHP新書、JRA馬事文化賞受賞)など

植月恵一郎 : 1956年岡山県生まれ。立教大学大学院博士前期課程修了後、学習院大学大学院博士後期課程満期退学、日本大学藝術学部教授

久保陽子 : 1973年東京都生まれ。学習院大学大学院博士後期課程満期退学。学習院大学文学部助教を経て、日本大学藝術学部准教授。主な関心・研究領域は、イギリスとアイルランドの文学・文化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • まふ

    1751年発表の愛玩犬ポンペイの物語。日本では将軍吉宗の時代。ボローニャに旅行に来ていた英国人ヒラリオ氏が英国に連れ帰り、その後飼主が14人も交代した。飼主は未亡人、漁師の娘、コーヒーハウスの主人等と様々でありその移動の契機が面白おかしく語られる。とは言え、ポンペイが自分の主張を示すわけでもなく、もっぱら人間どもの思い付きによってあちらこちらへと飼主が変わっていくだけである。己が意見を述べず黙々と運命に従うところが漱石の「吾輩は…」と大きく異なる。珍しく楽しい読書経験だった。G533/1000 。

  • ヘラジカ

    あらゆる階級・身分の人々に飼われ奇想天外な”犬生”を生きたチビ犬ポンペイの物語。と言っても、わんこ主体の冒険譚というよりは飼い主となった人々の滑稽譚という方が近い。貴族から乞食や学生まで、様々な人間たちの病理を面白おかしく描いている。登場人物全員に共通しているのは犬を大切にしないこと。まあ単純に笑えて面白い小説なんだけど、そこだけは気持ちが良いとは言い難い。当時の犬の扱いはこんなだったのかなあ…と嘆息。丸谷才一がこの本を『我輩は猫である』の源泉だと想像しているというのは興味深かった。(2017・73)

  • AR読書記録

    18世紀イギリスで流行した、It-narrative、Object Narrativeという、品物や動物が、覗き見た人間の世界を(しばしば辛辣に・皮肉に満ちた視点で)語る形をとる小説の、代表作の一つとも目される作品。ということらしいです。まずは、そういうジャンルを知らなかったので、ひとつお勉強。容赦なく、階級かかわりなく人々の愚かさ滑稽さを強調しつつ、いろいろ鋭い指摘を入れていると思う。こことかメモ。「自分より上位の圧力にもっとも熱心に不平不満を言う人こそ、自分より下位の者には最大の圧力行使者である」。

  • takeakisky

    ポンペイ・カム。帯の惹句から可愛い犬の生活と意見の様なものを想像したが、綺麗に異なる。愛玩犬ポンペイの辿る数奇な犬生に現れる人間を犬につけたカメラでドキュメントするような他愛のない一篇。いくら丸谷才一でも、ここから吾輩へはちよつぴり飛躍がすぎるのぢやないかと思ふ。当時のロンドン、バース、ケンブリッジなどの風俗が偲ばれてそれなりに面白い。犬への扱いは概ね粗略。

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