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宇宙に質量を与えた男 ピーター・ヒッグスとヒッグス粒子

フランク・クローズ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784152102744
ISBN 10 : 4152102748
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

一九六四年、この宇宙に質量をもたらしたメカニズムを六人の研究者が独自に発見した。だが、その物理的実在を確かめる鍵となる素粒子の存在を予言していたのは、ピーター・ヒッグスただ一人だけだった。そこから約半世紀にわたり、そのボゾンは人類の探求を巧みにかわし続け、年々高まる注目に耐えかねたヒッグス本人もまた、ゆくえをくらましてしまう―二〇一三年のノーベル賞の受賞から一〇周年。ヒッグス粒子の発見にまつわるドラマ、ピーター・ヒッグスの人生、そして「ヒッグス」を追い続けた幾人もの同志たちの姿を精緻に描き出す。

目次 : プレリュード 教授失踪事件/ 第1部(銘板で見た名前/ 一重らせん/ 粒子の爆発 ほか)/ 第2部(一度目の失踪―一九七六年/ 千里の道も一歩から/ 1TeVを目指す装置 ほか)/ 第3部(逃避計画を考える頃合い/ 輝かしい賞/ ジグザグ)/ エピローグ 平原を見晴らす眺め

【著者紹介】
フランク・クローズ : 1945年生まれ。オックスフォード大学理論物理学名誉教授、オックスフォード大学エクセター・カレッジ物理学名誉フェロー。英国王立協会フェロー。セント・アンドリュース大学卒業後、オックスフォード大学で博士号を取得。カリフォルニアのSLAC、ジュネーブのCERNに留学し、ラザフォードアップルトン研究所理論物理学部長、英国科学振興協会副会長を歴任。長年にわたって一般への物理学の紹介と普及に努めており、1996年に物理学協会ケルヴィン・メダル受賞、2000年に英国4等勲爵士、2013年にはマイケル・ファラデー賞を受賞

松井信彦 : 翻訳家。慶應義塾大学大学院理工学研究科電気工学専攻前期博士課程(修士課程)終了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • izw

    図書館で借りて前半第7章まで読んだところで返却する。予約が4件あり、次に読めるのは3ヶ月後。ピーター・ヒッグスはヒッグスボゾンで有名な理論物理学者で、質量のない光子が、質量をもつ粒子に変わることがあることを理論的に示した。2013年にノーベル賞を受賞し、つい10日前4月8日に94歳で永眠。1964年7月に書いた第1論文、その3週間後に書いた第2論文が、ノーベル賞につながる研究成果となる。そのどき、同時に6人の物理学者がほぼ同等の発見に至りながら、わずかな時間差、微妙な考察の差で、フィッグスが栄誉を受けた。

  • DEE

    なぜ物体が質量を持つのか。質量を与えている素粒子の存在が予想されたのがほぼ50年前。そこから多くの物理学者、科学者、技術者が集まり、とんでもなくデカい陽子衝突装置まで作り、ようやくその存在が示された。素粒子の話は難しく理解できたなんてとても言えないが、「予想が知識に変わる」という言葉にロマンを感じるのは、その過程がドラマチックだったからだろう。そう思えただけでも十分に満足できた一冊。

  • スプリント

    学術的なことはわからないがピーター・ヒッグスの半生について知ることができた。

  • とりもり

    「標準モデル」完成のためのミッシング・ピースであるヒッグス粒子の存在を予測し、それから50年も経ってからその実在が確認されてノーベル物理学賞を受賞したピーター・ヒッグスの伝記。天才的にありがちな唯我独尊ではないとても謙虚な人柄が好印象。同じ理論を提示した人が6人もいたというのは驚きだが、唯一その確認方法まで示していたことが差別化につながったということか。個人的には、素粒子物理学の泰斗であるポール・ディラックや南部陽一郎がこの分野においても比類なき存在感を示していたということに感銘を受けた。★★★★☆

  • takao

    ふむ

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