フランク・ウィルチェック

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物質のすべては光

フランク・ウィルチェック

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784150503840
ISBN 10 : 4150503842
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2012
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

離れるほど引きあう力が強くなる―本書の著者ウィルチェックは、クォークを結びつける相互作用がもつ不思議な性質を説明する「漸近的自由」の発見により、ノーベル賞を受賞した。本書は質量の正体は何か?という問いに始まり、忘れ去られた「エーテル」の思いがけない可能性や、漸近的自由によって重力が他の力と同じ枠組で捉えられることを示し、来たるべき統一理論を展望する、精緻かつ大胆な知的冒険の書である。

目次 : 第1部 質量の起源(「これ」に取り組む/ ニュートンの第ゼロ法則/ アインシュタインの第二法則 ほか)/ 第2部 重力の弱さ(重力は弱いのだろうか?実際にそうだ/ 重力は弱いのか?理論的にはノーだ/ ほんとうにすべき質問 ほか)/ 第3部 美は真なるか?(統一―セイレーンの歌/ 統一―ガラスを通して、ぼんやりと/ 擁護可能性 ほか)

【著者紹介】
フランク・ウィルチェック : 1951年、ニューヨーク生まれ。1974年にプリンストン大学より博士号を取得。弱冠21歳の時に行なった「強い相互作用の理論における漸近的自由性の発見」により2004年、ノーベル物理学賞をデイヴィッド・グロス、デイヴィッド・ポリツァーとともに受賞した。現在、マサチューセッツ工科大学ヘルマン・フェッシュバッハ物理学教授

吉田三知世 : 京都大学理学部物理系卒業。英日・日英の翻訳業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • やいっち

    それなりに素粒子物理学関連の本(啓蒙書)を読んできた小生だが、かなり斬新な発想があって興味深かった。題名の「物質のすべては光」が小生のハートを射た。「新しいかたちの物質が、実験室で現れる前に方程式のなかに登場するという事例」があるって、そのことだけでも理論物理の凄みを感じさせた。光には時間がない…。宇宙はたった一粒の光子の織り成す世界ではないか…。そんな夢想をしてみたくなる。

  • イプシロン

    宇宙は動的平衡(dynamic equilibrium)である。それゆえ対称性(Symmetry)と対象性の破れ(Symmetry breaking)という現象を見せる。要約するとそのようなことが語られている著作。体裁は一般読者向けであるが、実は大学院生レベルの内容である。それだけに一部は意味がわからないところがあった。が、章の流れや前後の文脈から推察して、おおよそこのようなことが言いたいのだろうという仮説を立てながら読んだ。つまり、オレ的宇宙の仮想模型を作るように読んだのである。そもそも、表題にある

  • 赤い熊熊

    クォークを3つ合わせてもとても陽子の質量には至らない、じゃあ陽子の質量はどこから来たの。説明されてるのですが、正直わかりません。対称性の話も啓蒙書にありがちな、雰囲気だけ漂わせて、人によっては分かった気にさせる書き方。理論をきちんとやって理解してる人が読めば分かるんだろうなという本。とはいえ、そうでない本はほとんどなくて、そんな本の中では、とりあえず標準モデルの周辺を研究してる人がどんなことをやってるのか、物理学はどこまで世界を解明したのかということについて興味深く読めることはできた。という点で良書。

  • たかぴ

    解説ではわかりやすい本と書いてはあるが、まだ自分の知識が足りないのがわかった。物質はどこまで分解する事が出来るのか。すでに想像できない桁に突入していると思う。そして理解したあとに宇宙には何が待っているのか。興味は湧くが恐怖もある。もっともっと知識を得てからもう一度読み直します。どうもありがとうございました。

  • Francis

    9年半積読(^^;読み始めたわけはウィルチェック先生と同じ素粒子物理学を研究されている三田一郎・カトリック終身助祭様の講義が素粒子物理学に突入しつつあり、改めて素粒子物理学の本を読んでおいた方が良いと思ったからです。内容はまさに素粒子物理学の歩みそのもので文系人間の私には難しいが、物理学には興味はあるので何とか読めた。書き忘れるところでしたが、ウィルチェック先生はノーベル物理学賞を受賞されています。なお、終わりの方で三田助祭様の関わった「対称性」がちらりと出てきます(^-^)

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