CD

Requiem: W.toll / Camerata Freiburg & Vocale Freiburg +schumann: Mass

Faure (1845-1924)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
AMCD232177
Number of Discs
:
1
Label
:
Format
:
CD

Product Description

フォーレ:レクィエム、シューマン:ミサ・サクラ
ヴィンフリート・トル&カメラータ・ヴォカーレ・フライブルク

日本語解説、訳詞付き

ドイツのクラシック界の層の厚さは今さら強調するまでもありませんが、オーケストラの多さとレヴェルの高さのかたわらで、意外と気づかれていないのが「飛びぬけてすぐれた合唱指揮者」の存在。古くはブラームスやブルックナーの指揮活動に始まり、ギュンター・ラミンやルドルフ・マウエルスベルガー、日本でもファンの多いハンス=マルティン・シュナイト、あるいは「Harmonia Mundi」で大活躍しているRIAS室内合唱団の英国人指揮者マーカス・クリードと、ドイツ合唱界を支えてきた指揮者たちのなかには、国境を越えて全世界で第一線の活躍を続けている異才も少なくありません。ただ、ドイツ語圏というのは意外と広い(ドイツ+オーストリア+スイス)うえ、教授活動などのかたわらヨーロッパ内だけで精力的な活動を続けている指揮者も多く、地元では飛び抜けた音楽性を懇意の合唱団とますます磨いているにもかかわらず、意外にその成果が世界では知られていない、というケースもしばしば。本盤はそんな至高のドイツ合唱界で鍛えられ、今や第一線で活躍中の大物のひとり、ヴィンフリート・トルの充実録音。
 フランスにほど近いドイツ南西部のフライブルクは、古楽や音楽学がさかんな都市でもありますが、ここで彼はフォーレの『レクィエム』を小編成オーケストラ+オルガンの原典版小編成でしっとり、清らかな響きそのままに充実した解釈で仕上げてみせています。
 ソリスト陣も鍛え抜かれた俊才ぞろい、しかもよく見れば、テノールには「Alpha」レーベルで異才スホーンデルヴルトの弾くフォルテピアノと『冬の旅』を録音して大好評を得た超・実力派、H−J.マンメルが参加。そしてアルバム後半の、シューマン後期のとてつもない秘曲がまた格別。シューマン合唱曲のなかの白眉ともいうべき『ミサ曲ハ短調』(ミサ・サクラ)は、伴奏が簡素なオルガンだけ、バロック以前風の響きとロマン派的な和声感が相半ばするその響きのあり方は、フランス近代のセンスで古楽的な要素を取り込んでいったフォーレ晩期にも相通じる、ため息ものの美しさ。ここでは室内編成くらいの合唱団でしょうか、ヴィブラートを押えた、どこか古楽派風ともいえそうな透明感ある歌い口でこの曲が歌われると、なんという異世界的な美が広がるのでしょう。
 今回も例によって解説日本語訳(長すぎず短すぎず、適切な解説です)に歌詞訳出もあり、とびきりの解釈を心行くまで味わえるアルバムに仕上がっています。(Mercury)

【収録情報】
1. フォーレ:レクィエム op.48(1887-90/原典版)
2. シューマン:ミサ曲ハ短調(ミサ・サクラ) op.147(1852)

 イゾルデ・シーベルト(ソプラノ:1)
 カローラ・マウラー(ソプラノ:2)
 ハンス・イェルク・マンメル(テノール:2)
 ウルフ・バストライン(バリトン)
 ゲルハルト・グナン(オルガン)
 カメラータ・ヴォカーレ・フライブルク
 カメラ―タ・フライブルク
 ヴィンフリート・トル(指揮)

 録音時期:1994年1月6-9日
 録音場所:フライブルク、カトリック教区聖ペトルス・カニシウス教会
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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