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ISBN 10 : 4872597591
Content Description
日系ブラジル移民は自らの生きた移民社会の歴史をどのように叙述したか。子ども移民としてブラジルに渡り、日系ブラジル社会について生涯にわたり思考した画家・移民知識人、半田知雄(1906〜1996)の芸術的営為、思想を跡づける。半田の少年時代の記憶をめぐる記述をエゴ・ドキュメント論に即して考察、子ども移民の記憶と“移民絵画”の生活史の表象、ナラティヴとしての再解釈の過程を繙く―戦後の「勝負抗争」の深い軋轢、戦前移民の悩み―正史からこぼれ落ちる経験・感情・記憶を移民文学から拾いなおす可能性を丁寧に追う。
目次 : 序章 半田知雄研究から日系ブラジル社会の思想史への展開/ 第1章 内側から移民を考える―移民知識人と日系ブラジル社会の歴史の叙述/ 第2章 歴史叙述と物語の復権―少年時代をめぐる記述と表象/ 第3章 描画される記憶―移民絵画論/ 第4章 「戦争」の経験と記憶・残滓・歴史/ 第5章 対抗する思想―文化伝承・言語・移民心理/ おわりに 新しい移民知識人研究に向けて
【著者紹介】
フェリッペ・モッタ : 1985年ブラジル・サンパウロ市生まれ。京都外国語大学外国語学部ブラジルポルトガル語学科講師。2009年サンパウロ大学歴史学科卒。2012年大阪大学大学院文学研究科修士(文学)。2018年大阪大学大学院文学研究科博士(文学)。大阪大学大学院文学研究科特任助教を経て現職。専門分野は、日系ブラジル移民史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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