フェデリーコ・マリア・サルデッリ

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失われた手稿譜 ヴィヴァルディをめぐる物語 創元ライブラリ

フェデリーコ・マリア・サルデッリ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488070922
ISBN 10 : 4488070922
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

【ジョヴァンニ・コミッソ文学賞【小説部門】受賞】

もちろん、会話はいずれも
私が想像して組み立てたものだが、
出来事の連鎖は、
それがいかに奇抜に思えるとしても、
史実に基づいている。――F・M・サルデッリ

ヴィヴァルディの自筆楽譜が辿った
数奇な運命を描く見事なノンフィクション・ノヴェル

作曲家で聖職者だったヴィヴァルディは、膨大な数の自筆楽譜を遺した。兄の魂を守ろうとする弟、欲にまみれた司祭、古書愛好家、ユダヤ人音楽学者、ムッソリーニ、詩人エズラ・パウンド…様々な人間の愛憎、欲望、無知が絡み合い、楽譜は数奇な運命を辿る。優れた小説に与えられるG・コミッソ文学賞受賞。訳者あとがき=関口英子・栗原俊秀/解説=田村和紀夫


《著者情報》

フェデリーコ・マリア・サルデッリ
1963年イタリア、リヴォルノ生まれ。11歳で作曲を始め、12歳で風刺雑誌に漫画を寄稿するようになり、現在も同誌の看板作家として活躍。哲学を学んだ後、バロック音楽のオーケストラ、モード・アンティクオを創設、指揮者となる。フィレンツェの音楽アカデミーでリコーダーやフルートの指導にあたり、音楽学者、研究者としての業績に対する評価も高い。作曲家、指揮者、学者、画家、版画家、漫画家……等、その活躍の幅広さは、鬼才の名にふさわしい。

翻訳
関口英子
イタリア文学翻訳家。大阪外国語大学イタリア語学科卒業。訳書に『月を見つけたチャウラピランデッロ短篇集』(第一回須賀敦子翻訳賞受賞)、P・レーヴィ『天使の蝶』、I・カルヴィーノ『マルコヴァルドさんの四季』の他、A・ファリネッリ『なぜではなく、どんなふうに』(共訳)等がある。

翻訳
栗原 俊秀
1983年生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科修士課程修了後、イタリアに留学。カラブリア大学文学部専門課程近代文献学コース卒業。2016年、C・アバーテ『偉大なる時のモザイク』の翻訳で、第二回須賀敦子翻訳賞受賞。他にJ・ファンテ『満ちみてる生』等の訳書がある。

【著者紹介】
フェデリーコ・マリア・サルデッリ : 1963年イタリア、リヴォルノ生まれ。11歳で作曲を始め、12歳で風刺雑誌に漫画を寄稿するようになり、現在も同誌の看板作家として活躍。哲学を学んだ後、バロック音楽のオーケストラ、モード・アンティクオを創設、指揮者となる。フィレンツェの音楽アカデミーでリコーダーやフルートの指導にあたり、音楽学者、研究者としての業績に対する評価を高い。作曲家、指揮者、学者、画家、版画家、漫画家…等、その活躍の幅広さは、鬼才の名にふさわしい(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Abercrombie

    物語が始まった時点で、ヴィヴァルディは既に死んでいる。彼の遺した手稿譜が古書愛好家たちの間を彷徨う十七世紀パートと、トリノ国立図書館が修道院の屋根裏部屋から再発見する二十世紀パート。交互に語られる数奇なストーリーは、著者が想像で補完した部分より、史実の方がドラマティックなことに驚く。

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