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夢みる部屋

フィルムアート社編

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784845918294
ISBN 10 : 4845918293
Format
Books
Release Date
October/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

本書は、比類なきビジョンを追求し続けてきたデイヴィッド・リンチの、映画、アート、音楽その他さまざまな「創作人生」にせまる、伝記+回想録の決定版である。共著者のクリスティン・マッケナによる評伝のセクションは、元妻、家族、友人、俳優、代理人、そして映画制作の多様な分野で協働する同僚たち、総勢100人以上の登場人物からの率直なインタビューによって、パーソナルな「人間・リンチ」を浮き彫りにする。リンチ自身の回想のセクションは叙情的で親密、そして赤裸々で幻惑的な―過激なユーモアももちろん忘れない―、なんとも不思議な自分史であり、リンチならではのクリエイティブな感性と創作哲学が余すところなく語られる。最も謎に包まれた、最も独創的な一人の表現者の人生と心の中にアクセスする、すべてのリンチ信者必読の歴史的な一冊。

目次 : アメリカの田舎暮らし/ アート人生/ 死の袋がにっこり/ スパイク/ 若きアメリカ人/ 幻惑されて/ ちょっと変わった郊外ロマンス/ ビニールに包まれ/ 地獄で見つける愛/ 上り調子から転落へ/ 真っ暗のお隣/ 白い稲妻と女の子のショット/ 何かの一切れ/ ハッピーエンドの中のハッピーエンド/ スタジオにて/ 私の丸太が黄金に

【著者紹介】
デイヴィッド・リンチ : 1977年に初監督作『イレイザーヘッド』を発表し、国際映画界の第一線に躍り出る。その後、『エレファント・マン』と『ブルーベルベット』で二度のアカデミー賞最優秀監督賞ノミネート、『ワイルド・アット・ハート』では第43回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞、1990年には革新的テレビシリーズ『ツイン・ピークス』で全米を席巻し、驚異的な幅広さとウィットに富むアーティストとしての地位を確立

クリスティン・マッケナ : 1976年から1998年まで『ロサンゼルス・タイムズ』に寄稿し、その他『アートフォーラム』『ニューヨーク・タイムズ』『ARTnews』『ヴァニティフェア』『ワシントン・ポスト』『ローリング・ストーン』など、多くの媒体で広く執筆活動をする評論家、ジャーナリスト

山形浩生 : 開発援助コンサルタント、評論家、翻訳家。科学、文化、経済からコンピュータまで、広範な分野での翻訳と執筆活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ジョンノレン

    ツインピークスのデイヴィッド・リンチの自叙伝だが、時期ごとに評論家マッケナが周囲から取材した伝記にリンチ自身の自伝が裏打ちしていく構成のため600頁を超える分厚さ。5年に亘る過酷な「イレイザーヘッド」制作や初めから喧嘩腰のアンソニー・ホプキンスをはじめとする老練な英国俳優陣との微妙な関係をはらむ「エレファント・マン」、それに何といっても「ツインピークス」の制作公開プロセス、舞台裏の臨場感が堪らない。終盤ではポールとリンゴとの音楽イベントでの交流も。マハリシを信奉していたのでジョージが存命ならさぞ意気投合?

  • ぐうぐう

    デイヴィッド・リンチの自伝は、リンチの映画がユニークであるのと同じように、かなり奇妙な構造を持つ。まず、クリスティン・マッケナによる関係者への取材を経た伝記パートがあり、それにリンチがツッコミをしつつ補完する自伝パートがあって、それが交互に繰り返されるのだ。言わば、自伝という主観に伝記という客観を導入することで、自分史をより誠実なものにしようとする意図と、主観と客観からの証言の矛盾を楽しみつつ、読者を翻弄する目的もあるのかもしれない。(つづく)

  • meg

    デヴィッド・リンチ、ファン必読。何度も読んでいろんな意味で解読したい。バイブル。本当おもしろかった。

  • vaudou

    最も知られた顔は映画作家だが、デイヴィッド・リンチは創造する手段に縛られない芸術家である。たまさかキャリアのスタートが短編映画だっただけであって、写真、絵画、ドローイング、作曲。彼の創作は多岐にわたっている。本書でわかるのは断片にすぎない。客観的な記述(クリスティン・マッケナの取材)と主観的な追想(リンチ本人の記憶)が行ったり来たりする本書を形作るものはリンチ作品に関わった人々の驚きと喜び、それと風変わりな出来事からなる挿話である。その中心には恐ろしく「人たらし」なリンチの姿が浮かび上がってくるのだった。

  • 加瀬しもん

    大好き。デヴィッド・リンチがいなくなった世界がこんなに淋しくて退屈なものになるとは思わなかった!哀悼の意を込めてこの本を読んだ。ぽかぽかしたエネルギーとユーモアに満ちたリンチの言葉。リンチは自分が信じるアートライフを無邪気に駆け抜けていったんだと思う。題字の「夢みる部屋」はリンチ本人の手によるものだそう。最後を締め括る「みんなが幸せでありますように/みんなが病気になりませんように/幸運が至るところで見られますように/誰も苦しみませんように/ピース」というリンチの祈りに心がチョコレートみたいに溶けた。

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