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クィア・シネマ 世界と時間に別の仕方で存在するために

フィルムアート社編

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784845921256
ISBN 10 : 4845921251
Format
Books
Release Date
April/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

クィア・シネマという「可能性の地平」に向かって。ジェンダーやセクシュアリティ、人種に対する規範や制度を問い直し、家族主義や都会主義に抗い、直線的な時間に逆らって歴史を書き直す。気鋭の研究者が照らし出すクィア・シネマの重層性。アルフレッド・ヒッチコック、オードリー・ヘプバーン、ジュディ・ガーランド、グザヴィエ・ドラン、セリーヌ・シアマ、田中絹代、三池崇史、美輪明宏、原節子、高倉健…作家、スター、作品のみならず観客やコミュニティを縦横に論じる「雑種」で「不純」な映画論。

目次 : 第1部 映画文化とクィア・スタディーズ(クィア・シネマの場所―歴史を変えるために/ クィア・シネマを知るために―クィアの理論と歴史 ほか)/ 第2部 クィア・シネマの再発見(ヒッチコック問題―『レベッカ』と『マーニー』をめぐるフェミニスト/クィア批評/ ハイスミス映画のクィアと逸脱―冷戦下のホモセクシュアリティ ほか)/ 第3部 クィア・シネマとスターたち(パンパン、レズビアン、女の共同体―女性映画としての『女ばかりの夜』/ 人種化される欲望―三池崇史と「沖縄」をめぐる映画的想像力の一考察 ほか)/ 第4部 クィア・シネマと上映空間(政治的なことは映画的なこと―一九七〇年代の「フェミニスト映画運動」/ クィア・LGBT映画祭試論―映画文化とクィアの系譜 ほか)

【著者紹介】
菅野優香 : カリフォルニア大学アーヴァイン校博士課程修了(視覚研究)。現在、同志社大学グローバル・スタディーズ研究科博士後期課程教授。専門は映画・視覚文化研究、クィア・スタディーズ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • かふ

    クィアを扱った映画批評。クィアがよくわからないのだが性的なマイノリティーで差別される人たちという意味だろうか?ヒッチコック『見知らぬ乗客』の原作はパトリシア・ハイスミスで、映画の中に同性愛が隠されているとか。ハイスミスの映画が公開されるので、それも興味があった。ただ『見知らぬ乗客』は未見なのでよくわからないところがあった。面白いのは小津安二郎「紀子三部作」の原節子の映画批評。『麦秋』では『若草物語』のキャサリン・ヘップバーンのファンだと公言する紀子(原節子)に「変態」と言うオヤジの佐野周二。

  • うちこ

    小津監督の「麦秋」への言及を読みたくて手にしました。 わたしは「麦秋」の28歳の主人公・紀子と女学校時代からの親友アヤの関係性が大好き。 紀子の上司である佐竹という男性が、紀子本人のいない場所で、紀子の親友アヤにジョークを交えながら心のプライバシーを探る場面について、「ジョークをわかろうとしないことは、それ自体が ”女性をサカナにして” 男同士の絆を深めようとするホモソーシャリティへの抵抗」と書かれていました。アヤはここでちゃんとスルーしてる。 あの時代にこういう態度を画面に乗せてきた小津監督の慧眼よ!

  • さやか

    いろいろな映画をとりあげて、ジェンダーやセクシュアリティについて考えている本。映画がクィアの理解にたすけになると知らなかったきら、救われる思いがあった。 クィア・シネマをみると、ジェンダーやセクシュアリティの規範や固定観念が新しくなるのだと思ってる。いままでエンタメだと思ってた映画とはまた違う映画について、想像させてくれる。

  • rui_hua_

    作品単位での分析だけでなく、スター分析、ジャンルや映画祭など幅広く考察している。その視野の広さには驚く。純映画劇運動から丸山明宏への接続が面白かった。

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