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ISBN 10 : 4773818093
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レコンキスタ華やかなりし頃、スペイン東部のテルエルという町で悲恋の物語が生まれた。16世紀に同じ町の教会で男女二人のミイラが発見された。二つが結びついてスペインでは誰もが知る伝説となり、19世紀になってこの悲恋の伝説を下敷きにして、スペイン・ロマン主義演劇の代表作というべきこの戯曲は生まれた。
【著者紹介】
フアン=エウヘニオ・ハルツェンブッシュ : 1806‐1880。スペイン・ロマン主義演劇の中心的存在。ドイツ系移民の二世としてマドリードに生まれる。1837年の年頭に初演された『テルエルの恋人たち』が大成功を収めた。1847年にスペイン王立言語アカデミアの会員に推挙され、55年には師範学校の校長、62年にはついに国立図書館の館長となって、19世紀後半の知識人を代表するまでになる。館長職を定年まで勤めあげた後、病魔におかされて80年に74才で生涯を閉じた
稲本健二 : 1955年生まれ。大阪外国語大学(現大阪大学外国語学部)大学院修士課程修了。同志社大学グローバル地域文化学部教授。スペイン文学専攻。マドリード・コンプルテンセ大学およびアルカラ・デ・エナーレス大学で在外研究。文献学、書誌学、古文書学を駆使して、セルバンテスやロペ・デ・ベガの作品論を展開。国際セルバンテス研究者協会理事。さまざまな国際学会で研究発表をこなす。元NHKラジオ・スペイン語講座(応用編)およびテレビ・スペイン語会話担当講師。1990年から2001年まで文芸雑誌『ユリイカ』(青土社)のコラム「ワールド・カルチュア・マップ」でスペイン現代文学の紹介に努める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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