フアン・カルロス・オネッティ

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屍集めのフンタ

フアン・カルロス・オネッティ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784773811018
ISBN 10 : 4773811013
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2011
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

南米の某国に設定された架空の小都市、サンタ・マリアに、売春宿を持ち込もうと蠢く人物群、市議会が許可した売春宿設置が気に入らぬ「紳士同盟」などの動き…。特異な幻想空間の中での、壮大な人間悲喜劇を描く。

【著者紹介】
フアン・カルロス・オネッティ : 1909〜1994。ウルグアイの首都モンテビデオの生まれ。中等教育すら終えることなく、歯科医院の受付、タイヤ販売会社の職員、左官屋、スタジアムのチケット販売など、職を転々としながら創作を始める。1930年、主としてジャーナリズムで糊口をしのぎながら創作を続ける。1939年に中編小説『井戸』を発表、同じ年ウルグアイの有力新聞『マルチャ』の編集に加わり、1941年にはロイターに職を得る。1950年代半ばまでジャーナリズムをこなす一方、『はかない人生』(1950)、『恐ろしい地震』(1957)などの長編小説を執筆、1961年に発表した『造船所』の成功によって「ラテンアメリカ文学のブーム」に合流する

寺尾隆吉 : 1971年名古屋生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(学術博士)。メキシコのコレヒオ・デ・メヒコ大学院大学、コロンビアのカロ・イ・クエルボ研究所とアンデス大学、ベネズエラのロス・アンデス大学メリダ校など6年間にわたって、ラテンアメリカ各地で文学研究に従事。政治過程と文学創作の関係が中心テーマ。現在、フェリス女学院大学国際交流学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • myung

    ラテンアメリカ作家の売春宿、娼婦に対する思い入れは、我々日本人が想像もつかないほどのものだと思われる。知事から認可が降りて売春宿をはじめたフンタと、それを快く思わない教会サイドのやりとり、もう一人の主人公といってもいい『僕』とフリータの内的逃避。逃避したい人々、孤独を感じる人々、様々な思いがサンタ・マリアというコミュニティの中で入り乱れる。逃避をやめさせるほどに自分と居場所を失っていく、人の寂しい一面、現代にも通ずるものを、読めば感じ取れると思う。こんな作品があまり知られていないのは実にもったいない。

  • 茎わかめろん

    売春宿を営むフンタとそれを阻止しようとする街の人々の物語。漠然としていて、ぼんやり通り過ぎてしまってからはっとして振り返ると美しい言葉に気付く。でも鋭いのとはちがくて、浮力のあるような僕の言葉がいいのだけと、なんとなく心に残る残り方。'べっぴんのマリア'。これすき。

  • hiyo07

    何やら綺麗なんですよ。時代がいささか古いというのもあるかも知れないが、遠回しな表現も語り口も、どこか繊細な感じがする。翻訳の違いというのもあるだろうが、リズム感や流れなど全体を見ても、静かな河の流れのごとし。ともすれば南米の作品だと忘れてしまいそうな気すらする。 いささか女性軽視が強い作品だなと思って気になったが、作品の題材から考えて際立たせたのか、そもそものスタイルなのか?続編に当たるという著者の代表作と言える作品も刊行予定・・・?らしいので、そちらもぜひ試してみたい。

  • cafebleu

    売春宿をめぐる人物群像…?ってどこかで聞いたような。でも地味です。オーケストラついてないから。

  • isbm

    ★★☆

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