フアンホ・ガルニド

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Books

ブラックサッド

フアンホ・ガルニド

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Product Details

Genre
：
Utility&Hobby
ISBN/Catalogue Number
：
ISBN 13 : 9784864102841
ISBN 10 : 4864102848
Format
：
Books
Publisher
：
Ｅｕｒｏｍａｎｇａ
Release Date
：
October/2013
Release Country
：
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
フアン・ディアス・カナレス, フアーノ・ガルニド, 大西愛子 ,  

Content Description

冷戦期のアメリカ、ニューヨーク。獣たちがうごめくこの大都会で、人々の欲望に翻弄されつつも、闇に立ち向かう男の姿がある。彼の名はブラックサッド。黒猫の探偵である。ある日、ブラックサッドは、かつての恩師オットー・リーバーと再会する。核の平和利用を提唱するリーバーは今や時代の寵児。左翼の知識人の仲間たちと「十二使徒」なるグループを結成して活躍している。彼らの中には詩人、科学者、そして紅一点の女流作家アルマらがいた。アルマの恋人で実業家のゴットフィールドが彼らを支援している。しかし、政府筋には彼らのことを快く思わない者もいた。赤狩りの波がじわじわと迫る中、メンバーの一人が暗殺される。やがて危険はリーバーの身にも…。はたしてブラックサッドは彼を守ることができるのか！？スペイン出身の作家フアンホ・ガルニドの作画が冴えわたる大人気ハードボイルド・バンド・デシネの第３弾！孤高の探偵ブラックサッドが核問題に挑む。そして新たな恋の予感も…。

【著者紹介】
フアン・ディアス・カナレス : １９７２年、スペイン・マドリッド生まれ。１８歳のとき、アニメーション・スタジオに入る。その後、漫画の原作で脚光を浴びる。アニメーションのスタジオを立ち上げ、長編アニメの制作やテレビのアニメシリーズなどの制作にもかかわっている

フアンホ・ガルニド : １９６７年、スペイン・グラナダ生まれ。グラナダの美術学校で学んだ後、マドリッドに移り、あるアニメーション・スタジオに入り、アニメーションの制作に関わる。１９９３年にフランスに移住し、モントイユのウォルト・ディズニー・アニメーション・フランスでアニメーターとしてスタジオが閉鎖されるまで働く。漫画の世界でも活躍中

大西愛子 : １９５３年生まれ。翻訳家（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

（「BOOK」データベースより）

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • たまきら

    読了日：2021/04/20

    古き良きハードボイルド映画を見ているような、リッチな画面でした。今頃になって、どの本にも有名な曲が登場するのに気づきました。アメリカでは今だって赤をすこ〜し臭わせただけで大変。戦後すぐはもっとひどかったでしょう。パワーゲームに翻弄された人々のことを思いました。そういえば自分の高校時代の先生は、ロシア史を教えていたせいでずっとCIAに尾行されていたって言ってたなあ…。

  • 多田幾多

    読了日：2013/12/05

    赤狩りと核問題と言う、デリケートで扱いにくい題材をあえて使った今作。あいかわらずブラックサッドはハードボイルドで格好良くて色男、そして孤高。ハードフィールドの馬鹿さ加減や、オットーののほほんとした表情の裏にある真実。そして紅一点でありブラックサッドの新たな恋相手・アルマ。話は徐々に複雑になり、そして最後はやはり、ハッピーエンドと言えるべきか解らない終わり方だった。ブラックサッドはいつになったら平穏を手に入れるのか？次巻が楽しみだ。

  • くさてる

    読了日：2015/06/06

    冷戦時代のアメリカを舞台をさ迷う私立探偵の活躍を描いたシリーズ。今回のテーマは赤狩りと核の恐怖。静かな恐怖と裏切りの予感の重苦しさを救うのは、主人公の黒猫探偵の飄々としたたたずまいと、真摯な眼差し。苦い恋の味まで添えられていて、読み応え有ります。すべての登場人物が擬人化された動物というのがまた効果的。

  • ist

    読了日：2015/01/12

    ひとコマひとコマがすべて絵画のようで、登場人物はみな動物が擬人化された姿なのだが、細かな表情が実にヒトらしい。 夜空を背景にしたパーティーのシーンでの、星空の青さ、月明かりではない澄み切った青さが好みだった。

  • Inzaghico (Etsuko Oshita)

    読了日：2024/01/04

    映画『オッペンハイマー』が日本でも公開されることになったが、そんなタイミングで本書を手に取った自分を褒めたい（笑）。原水爆を開発したオットー・リーバーというフクロウに大学時代に束の間教わっていた黒猫探偵のジョン。そこにかっこうだけフィランソロピストや左翼の絵描きが絡み、ジョンも否応なしに見えない大きなものに巻き込まれてゆく。平和のためにと思ったものが、人間の手によって簡単に悪用される。また、その平和のためにと思ったものが、人間に手に負えなくなるのも一瞬のことだ。

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