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ニューヨーク・スケッチブック 河出文庫

ピート・ハミル

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784309467276
ISBN 10 : 430946727X
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

“孤独と喪失に彩られた、見えない街”ニューヨークで生き、愛し、悩み、悲しむ人々。恋人との再会、友人との別れ、酒場のひととき…ごく普通の男女が織りなす日常の一瞬を絶妙な語り口で浮き彫りにした、三十幾通りの人生ドラマ。感動が胸に染みわたる不朽の名短編集。映画『幸福の黄色いハンカチ』の原作「黄色いハンカチ」(Going Home)を併録。

【著者紹介】
ピート・ハミル : 1935年、ニューヨーク・ブルックリン生まれ。ジャーナリスト、コラムニスト、作家。58年、ニューヨーク・ポスト紙記者となり、さまざまな報道に携わる。90年代には同紙とニューヨーク・デイリーニューズ紙の編集長に

高見浩 : 東京生まれ。出版社勤務を経て翻訳家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • nemuro

    ピート・ハミルは(そんな日は永遠に来ないのだが)酸いも甘いも噛み分けた違いがわかる男になってから読む作家だった。そんな戯けた幻想ゆえか今まで縁がなかった。本人曰く「新聞(タブロイド紙)のために書いた短編小説で締切りに追われて急いで書いた単なるスケッチにすぎない」34編と、映画『幸福の黄色いハンカチ』の原作「黄色いハンカチ」(Going Home)を併録。「登場人物には友人、知人もいれば私の新聞のコラムの読者もいる」らしい。 2020年8月の訃報を受けての新装版初版。様々な制約があってもなおの秀作だと思う。

  • サンタマリア

    書かれていた事だけが事実で、物語の明確な開始も終了もなくて。想像が膨らむ。アメリカのバックグラウンドを知らないから読み落としたところもあるのだろうけど、それは物語のまだ眠っている一部だと考えると愛おしい。

  • ぱなま(さなぎ)

    ニューヨークに住む人々の苦楽をスケッチのような数ページずつの短編で描きだす。三十以上ある短編集だけれど粒だっていてその質にばらつきがなく、いずれもどことなく哀愁を込めた余韻を感じさせるのが良い。個人的な感想としては、自分と似た境遇の、既婚で子どもを育てている最中の女の孤独感を書いたものが特に印象深かったけれど、どれを取ってもスポットの当たった人物の人生の余白を想像させる奥深さがある。

  • くさてる

    70年代のニューヨークを舞台に描かれる人間模様。短編小説、というよりは素描に近い、小さなドラマばかりだけど、一つ一つに人生の影と光がある。「幸せの黄色いハンカチ」の原作もありますが、これだけの短さで、あの物語の全てを集約している、というか、ここからあの物語を創り出したのもすごいな、と思いました。でも、この長さだけでも十分だと思います。

  • しろうさぎ

    短編未満の「スケッチ」34編の作品集。タブロイド紙の連載に合わせた、題名がなく多くは起承転結も曖昧な断章ばかりで、これはこれで想像の余地が多く独特の味わいがあるが、似たパターンが目につくので、もう少し数を減らしても良かったのでは。文庫化で巻末に加えられた『黄色いハンカチ』は映画の原作になるだけあって出色の出来。

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