Product Details
ISBN 10 : 4487817463
Content Description
神秘主義、神智学、錬金術、数秘術、占星術、魔術、予言・預言など、謎に満ちた神秘思想の世界。
「オカルト」といえば、超自然的で常識とかけ離れた「怪しげ」なものと一般的に理解されている。
しかしながら、現在、ヨーロッパを中心にグローバルな形で「Occult」(神秘思想・超自然的世界)についての文献ベースの学術研究が盛んになってきている。
古代から伝承され、中世、ルネサンス期に形作られたそういった世界観は近代科学・医学の萌芽となり、文学・美術・音楽など芸術表現に霊感を与え、人々の精神文化の底流を担ってきた。
現代においても占いなど様々な文化にその影響を及ぼしている。
本書は、現代オカルト研究領域を牽引している研究者の一人である、ピーター・フォーショーによる、西洋オカルト史研究の最新の成果がふんだんに盛り込まれたものである。
第I部では、オカルトの基礎となる占星術・錬金術・カバラが紹介され、第II部ではそれらの中世的発展形態の自然魔術・占星魔術・儀式魔術を解説し、第III部では、近代におけるオカルト復興としてオカルト結社・タロット・ニューエイジ及びオカルチャーが取り上げられている。
豊富な図版とともに、豊穣で色鮮やかなオカルト世界へと導いてくれる一冊となっている。
【著者紹介】
栗田英彦 : 1978年生まれ。宗教学者。佛教大学、愛知学院大学等非常勤講師、名古屋弁証法研究会主宰。東北大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。専攻は、宗教史、思想史
塩野谷恭輔 : 1995年生まれ。文筆業。東京大学大学院人文社会系研究科宗教学宗教史学博士課程在籍中。専攻は、宗教学、旧約聖書学。『情況』第6期編集長
ピーター フォーショー : オランダ・アムステルダム大学ヘルメス学史研究所准教授、英国エクセター大学名誉フェロー。ロンドン大学東洋アフリカ研究学院などを経て、同大学バークベック校大学院で初期近代の思想文化史の研究により博士号を取得。魔術、錬金術、占星術、カバラを中心とする西洋エソテリシズムの歴史と、その宗教、科学、医学との関係を研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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