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ネコ・かわいい殺し屋 生態系への影響を科学する

ピーター・p・マラ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784806715801
ISBN 10 : 4806715808
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

約9500年前に家畜化され、文明の伝播とともに世界中に広がったネコ。人を魅了してやまない彼らの存在は、鳥類や哺乳類をはじめとする生物群にどのような影響をもたらすのか。捕食による希少種の絶滅や、人や海棲哺乳類への病気の媒介、TNR(捕獲・不妊去勢・再放逐)の有効性など、野放しネコと環境との関わりを科学的に検証するとともに、各国で行われている対応策とその効果を紹介する。

目次 : 第1章 イエネコによる絶滅の記録/ 第2章 イエネコの誕生と北米大陸での脅威/ 第3章 愛鳥家と愛猫家の闘い/ 第4章 ネコによる大量捕殺の実態/ 第5章 深刻な病気を媒介するネコ―人獣共通感染症/ 第6章 駆除VS愛護―何を目標としているのか/ 第7章 TNRは好まれるが、何も解決しない/ 第8章 鳥、人そしてネコにとって望ましい世界/ 第9章 どのような自然が待ち受けているのか?

【著者紹介】
ピーター・P・マラ : 鳥類学者。アメリカ・スミソニアン動物園・保全生物学研究所の渡り鳥研究センター所長を務める

クリス・サンテラ : サイエンスライター。旅行やアウトドアのガイドブックシリーズ(『Fifty Places Before You Die(死ぬ前に訪れるべき50か所)』)のほか、ニューヨークタイムズ紙、ウォールストリート・ジャーナル紙、ニューヨーカー誌、トラウト誌などでも執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • トリオネア

    完全室内飼いの猫ではなく放し飼い、あるいは遺棄された野放し猫が生態系に及ぼす影響。猫は繁殖力が強い侵略的外来種であり、アメリカでは毎年40億羽にのぼる野鳥を殺し(爬虫類や哺乳類も)、絶滅種の14%に関与している。野放し猫の人への影響では、ペストや狂犬病、トキソプラズマ感染等があり、猫白血病の感染の危険が猫科野生動物にも及ぶ。トキソプラズマ原虫の感染はすでに蔓延していて、神経や精神疾患にも関係していると言われ、人体に入ると除去できないそう。猫にも、野生動物にも、責任ある飼い主でありたい。ペット所有者必読書。

  • 読書ニスタ

    外来種である野良猫の在来種への絶滅圧は、想像を超える。遊びで狩猟する。捕獲、不妊去勢、再放逐は野良猫の数を減らす効果がない。アメリカでの狂犬病の媒介はネコ。トキソプラズマ症、宿主の脳を操る魔の病原菌、ネコが媒介。 人間が犯した悪行は棚上げして、野良猫は、駆逐される。完全ペット化して、屋内で飼うしかない。 その愛くるしさから、人道的な対応が求められるが、ネコは残念ながら人ではない。 ジャレドダイモンド推薦。 岩合さんのネコ歩き好きの身としては、辛いの一言。タバコとか、年寄りの運転と同じ末路。

  • アナクマ

    読めば納得。ネコは、人と自然と動物の関係を考えるのに最適な生き物だ。◉言われてみれば、侵略的外来種としてネコが気になるのは限られた島嶼での希少生物との関係だけで、身近な環境への影響には鈍感だった。しかし、なんといっても優秀な捕食者ゆえに影響は大きいし、生息域の拡大には人間が関与しているのだから、とにかく外に出してはいけないと結論はシンプル。◉捕食実態やTNR(捕獲不妊去勢再放逐)の有効性議論のほか、感染症の媒介、賛否両論/炎上の歴史など「ネコと人の文化誌」な側面も興味深い。繰り返し読みたいので文庫化熱望。

  • たまきら

    人生で猫がいなかった時期のほうが少ない自分。ですから知っています…どんなに猫が狩りが上手か。この本では、この素晴らしいハンターが、もともと生息していなかった地域の動物にとってどのぐらい脅威になりうるかが実例とともに紹介されています。また耳が痛いのが愛猫家の過剰反応。悩ましい問題です。小笠原諸島のノネコ問題といい、この愛すべき動物が無邪気に起こす問題について考えさせられました。…うちの赤トラはゴキブリも狩れませんがね。

  • 阿部義彦

    なるほどこういう切り口もありか!と思わせる本です。猫可愛がりの日本では理解されにくいかもしれないが。猫が極めて積極的に種の絶滅に関わっているという考察そして、野放し猫の保護、避妊去勢、もしくは殺処分の問題に深くアプローチしています。猫を飼うなら家の中のみで。この事でさえこの日本では徹底されにくいのだろうなあと思います。しかし猫の妊娠率100%の繁殖力を思うと疎かにも出来ない問題です。飼い猫には総てチップを埋め込んで管理してチップの無い猫は処分するのもひとつの方法ではあるが、、まずは問題認識から。

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