ピーター・スワンソン

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アリスが語らないことは 創元推理文庫

ピーター・スワンソン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488173074
ISBN 10 : 4488173071
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

大学生のハリーは、父親の事故死を知らされる。急ぎ実家に戻ると、傷心の美しい継母アリスが待っていた。刑事によれば、海辺の遊歩道から転落する前、父親は頭を殴られていたという。しかしアリスは事件について話したがらず、ハリーは疑いを抱く。―これは悲劇か、巧妙な殺人か?過去と現在を行き来する物語は、ある場面で予想をはるかに超えた展開に!圧巻のサスペンス。

【著者紹介】
ピーター・スワンソン : アメリカ、マサチューセッツ州出身。コネチカット州のトリニティ・カレッジ、マサチューセッツ大学アマースト校、エマーソン・カレッジに学ぶ。2014年に『時計仕掛けの恋人』でデビュー。2015年に刊行された第二長編となる『そしてミランダを殺す』は、英国推理作家協会(CWA)賞のイアン・フレミング・スチールダガー部門で最終候補となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • みっちゃん

    うわっ!P338の驚きよ!不幸、ではあるけれど不振な点は何もないはずの父の事故死、からの!全く予想出来ず。登場する時は普通の善良な人たち。が、隠されていたその内面は歪み、自分勝手な人間ばかり。正義や倫理観はほぼほぼない物語世界。この負の連鎖には嫌悪感しかない。唐突、にも感じられた因果応報のラストもショッキング。ミランダ、ケイト、ときてこのアリスもなかなかの嫌な感じ。次は誰なんだろう?

  • stobe1904

    【サスペンスタッチのミステリ長編】『そしてミランダを殺す』の著者のサスペンス作品。父親の急逝で実家に帰った大学生のハリーだが、父親は転落死ではなく殴打の痕が残されていて、継母のアリスの態度に違和感を覚えるハリーだが…。過去と現在を行きつ戻りつしながら、少しづつ状況を明らかにする手法と登場人物を丹念に書き分ける技はこの作品でも健在だった。『とてつもない衝撃』ほどではないが、よく練られた完成度が高いサスペンスタッチのミステリだと思う。次作の『時計仕掛けの恋人』もとても楽しみ。★★★★☆

  • とん大西

    あぁ、このゾワゾワする読み心地ったら…。不運な転落死…のはずだった。父の訃報をききつけ、帰郷したハリーを迎え入れたのは継母アリス。悲しみの淵にあっても、途方に暮れながらも美しい彼女。今や唯一の家族となった彼女の妖艶に戸惑いながらも父を偲ぶ。警察の捜査は進み、事故は殺人事件へ。奇妙な人物の出現、生前の父、秘して語らないアリス。現在パートが事件を、過去パートがアリスの人生を追う。行きつ戻りつの展開から徐々にあぶり出される歪な景色。ついに交錯する今と過去。疑念と疑惑は真相に辿り着く。あぁ、この感じがたまらない。

  • 遥かなる想い

    ひどく抒情的なミステリーである。 義母アリスの抱える秘密とは何なのか? そして父は本当に事故死なのか? 過去と現在が交錯しながら、アリスの 秘密が明らかになっていく…ヒロインの 潔さ・諦めが妙に心に残る、愛と哀しみのミステリーだった。

  • エピファネイア

    ミランダ、ケイトときて今回はアリス。ピーター・スワンソンの3作目はミステリーが読みたい!海外編で7位の評価を得ている。個人的にはミランダほどの衝撃はなかったが十分楽しめた。というか怖かった。<現在>と<過去>が交互に語られる構成。どちらにも登場するのがアリス。<過去>が少しずつ現在に近づいてきて<現在>と交差した時に突如現れる衝撃。現在の自分を構成するのは過去の自分の原体験。普通の人には異常なことが過去の体験の積み重ねでそれが異常でなくなってしまう恐ろしさ。蟻地獄に墜ちていく感覚で読んだ。次はダスティン。

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