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迷走するボーイング

ピーターロビソン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784890634569
ISBN 10 : 4890634568
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ボーイング社の最新型機737MAX8が連続して墜落した。事故の背景には、企業の腐敗した体質と、それを許した無責任な政府の対応があった。名門ボーイングは、マクドネル・ダグラスとの合併後、品質を軽視し、利益追求に走った。墜落した737MAXもエアバスに遅れまいと消極的な理由から急ぎ開発された妥協の産物であり、三四六人の乗客乗員が犠牲になった。
創設百年を超える航空産業の巨人ボーイング社はいかにして転落の道をたどったか? 安全と信頼を犠牲にしてまで財務成績の向上を求めた経営者たちの責任を問う!

■偉大なアメリカ企業の衰退を描いた詳細な物語。737MAXの設計、認証、生産にかかる8年間の重要な時期に焦点を当て、各段階での利益への執着がボーイングの従業員に破滅的な選択をさせたことを明らかにする。(The New York Times)
■悲劇へとつながった一連の動き、信頼の失墜と財務上の大きなミスを詳細に分析。安全を最優先しなければならない企業において「決算数字」が支配する姿勢が生み出した欠陥を時系列的に追う。(The Economist)
■346人の命を奪った悲劇を招いた会社の過失を明かす驚愕の調査報告。(The Times)

【著者紹介】
ピーターロビソン : 米国大手総合情報サービスの「ブルームバーグ」と「ブルームバーグ・ビジネス・ウイーク」において真相究明を担当するジャーナリスト。1990年代後半、マクドネル・ダグラスとボーイングの合併を取材。ジェラルド・ローブ賞およびマルコム・フォーブス賞を受賞し、ビジネス執筆編集促進協会からは最優秀ビジネス賞を4回授与されている。ミネソタ州セントポール出身。スタンフォード大学で歴史を専攻

茂木作太郎 : 1970年東京都生まれ。千葉県育ち。17歳で渡米し、サウスカロライナ州立シタデル大学を卒業。スターバックスコーヒー、アップルコンピュータ、東日本旅客鉄道などを経て翻訳者。交通機関への関心が高い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • パトラッシュ

    メーカーは財務と技術のバランスを取り、優れた儲かる製品を供給してこそ顧客の信頼を得る。そうした企業だったボーイングだが、マクドネル・ダグラスを合併後は体質が一変してしまった。技術開発のコスト削減を強め、ウォール街に媚びて高い利潤を得るため政府の監督当局を骨抜きにし、経営陣は自らの報酬アップに狂奔した。このため社内には適当な製品を出せばいいとの考えが蔓延し、欠陥機による連続事故で346人が亡くなる事態となった。アメリカの誇りであった巨大企業の転落は、理想など不要で稼げばいいという新自由主義の悪夢そのものだ。

  • nizi

    一見ドキュメンタリードラマ「メーデー!」かと思うが、むしろボーイングの歴史そのものを丹念に描き、737MAXの事故へと結びつけている。読んで分かるのは昨日今日起こった事故ではなく、拡張と買収を繰り返した結果少しずつ責任逃れや手抜きが蓄積していき、航空機墜落に繋がったこと。個人の責任よりは大組織の必然というべきで、分かったときにはどうにもならなかったのだろう。セラノスの詐欺を追った「BAD BLOOD」のようなスキャンダラスな面白さはないが、深刻さはずっと上だった。

  • たこ焼き

    マクドナルダグラスを腐らせたメーカーにもかかわらず投資家の利益を最優先に成果を現場に強要する近代アメリカビジネススクール仕込みのGEの金融業的発想が、ダグラスとの合併でボーイングにもなだれ込んできた。法人税を撤廃して企業自身で従業員の福祉をCareするという発想は幻想。もし飛行機になにかあったときに対応するのは弁護士でも財務でも広報でもなくエンジニアであるべきでありその費用は企業が負担することが信頼につながる。本当に必要なことは予算上の制約はかけてはならない(倒産しない程度に際限なく使う)

  • Hiroki Nishizumi

    組織は人なり、を改めて感じる。世を席巻した時代がMDとの合併以降見えにくいところから変わり、そして凋落まっしぐら。人を育てることは難しい。

  • ハマのプー

    世界の頂点から凋落の道を歩むまでを記したボーイング社の物語。どのように優先順位が品質からコストに移っていったか、企業文化から誠実さが失われていったかが描かれる。おそらく訳だと思うが、文章が読みづらい。それでもぺージをめくる手を止められないのは、ビジネスで似たような体験をしているからかもしれない。どうにも人ごとには思えない。

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