ピエール・ルメートル

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大いなる世界 下 ハヤカワ・ミステリ文庫

ピエール・ルメートル

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784151814587
ISBN 10 : 4151814582
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

内なる黒い衝動を抑えきれない長男ジャンと、新聞社で働きながらある事件を追う次男フランソワ。末っ子のエレーヌは自分の道がなかなか見つからない苛立ちを募らせていた。それでも、一家は形だけでも平穏を保っていた。だが、サイゴンのインドシナ両替局に勤務するエティエンヌが国家的スキャンダルに巻きこまれたことで、幸せだった家族全員に驚くべき災厄が降りかかっていく…。〈栄光の時代〉シリーズ、堂々の開幕。

【著者紹介】
ピエール・ルメートル : 1951年、パリ生まれの作家、脚本家。2006年にカミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズの第1作となる『悲しみのイレーヌ』でデビュー。2011年に発表したシリーズ第2作『その女アレックス』は、英国推理作家協会(CWA)賞インターナショナル・ダガー賞に輝いたほか、日本でミステリ・ランキング一位を独占し、ベストセラーとなった。2013年に発表した初の文芸作品にして〈災厄の子供たち〉3部作の第1作『天国でまた会おう』(ハヤカワ文庫刊)は、フランスで最も権威ある文学賞であるゴンクール賞およびCWA賞インターナショナル・ダガー賞を受賞

平岡敦 : 1955年生、早稲田大学文学部卒、中央大学大学院修士課程修了、フランス文学翻訳家、中央大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 空猫

    ペルティエ一家は破滅に向かっているとしか思えない、とんでもなく波乱万丈な家族の群像劇はこれで幕が閉じた。どうなっていくのか全く先が読めずにいる処へ、強烈な種明かしが待ち構えていた。フランスの近代史にもっと知識があればより楽しめたのだろうが、無くても十二分に堪能できた。詳しく書くとネタバレになりそうなのでこんなレビューだがやはりルメートルは最高だった。まぁ、丸く収まってイイのかと言う疑問は残るが…それじゃぁ終わらないよね。新シリーズらしいので続編ナルハヤで頼んます。

  • すとろんぐ (旧よもぎだ)

    読み終えた瞬間から続きが気になる作品。私自身がルメートルファンであるため、とても客観的な感想は言えませんが最初から最後まで激動の家族物語であり、理不尽に塗れた世界で歪んだ想いが奇妙に繋がる稀有な作品と感じました。エティエンヌ、レイモンの扱いが酷だなぁと感じつつも家族の中には常にエティエンヌがおり(どう考えても)ばらばらな家族が一つに結ばれているのも本作の良さだなと。仏作家が海外を舞台にする作品を描く敷居の高さは勿論、参考書籍の幅広さにも圧巻されました。次作で毒妻がどうなるか期待大。

  • あきひと

    司法取引で暴かれた両親の過去に驚きましたが、これを機に家族間の関係の潮目が変わって行く様がドラマチックでした。子供たちはこの後どうなっていくのかっていう終わり方で、中途半端だと思ったのですが、第2作、第3作があるとのことで、日本版が上梓されるのを待ちましょう。 サイゴンを訪れたアンジェルとエレーヌが知った新事実に、二人はどうするのか。ここが本編のクライマックスで面白い所でした。やはり母は強しです。

  • nao.

    終盤に差し掛かるころ、ルメートルファンの読者を驚かせる事実が仕掛けられている。大好きなエドゥアールの名前に思わず声が出た。歴史三部作は前作で終わったんだとばかり。実は今作は『災厄の子どもたち』シリーズに続く長編連作『栄光の時代』シリーズの第一作だったのだ!まだまだ続くとは嬉しい悲鳴。今作に限って言えば山積みの問題は解決しておらず、新たな火種も垣間見える。一応三男エティエンヌのサイゴンでの悲しい物語は終わったのか。次作も楽しみ。

  • いっつぴょん

    終盤近くなり俄然面白くなってきました。展開が少し意外に思えましたが、最後は未来に希望が持てる終わり方で良かったです。新シリーズの幕開けらしいので、早く次が読みたいです。

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