ピエール・ブルデュー

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科学の科学 コレ-ジュ・ド・フランス最終講義

ピエール・ブルデュー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784894347625
ISBN 10 : 4894347628
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2010
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

トーマス・クーンの「科学革命の構造」以降、その相対性、複数性が強調され、人文科学、自然科学を問わず、軽視され、否定されてきた真理の唯一性。今日の学問的潮流に抗して、科学と真理を真正面から論じる。

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Book Meter Reviews

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  • やまやま

    科学の科学とは確かに原題の直訳(の一部)であるが、科学界の社会学的分析である。科学界においても、他界との区別の特徴は自律度と入界金というのは捉えやすい概念と思われる。自律度は歴史的に高まっていくが、その一つの特徴は数理化であり、議論が専門家でなされる契機を築く。この自律化は、入界金の上昇と密接に関連しており、能力を上げる必要と、さらにその能力向上の努力が身体化していることが科学界での適合の条件となっている旨が語られる。イルージョンという言葉で無私の褒賞が科学的美徳を生み出すメカニズムを示している。

  • roughfractus02

    邦訳は原題のréfléxivité(反省性)を省いているが、本書の姿勢を見るとこの語は重要だ。著者は科学領域を研究者個々のハビトゥス(貴族とプチブルの研究の性向の違い)、研究者同士が作る特殊な界(科学的承認を与える制度的装置の発達と科学者同士の競争・闘争)を検討することで科学界が存立する社会的・歴史的条件を前景化する。本書は、マートンの科学社会学のコミュニティ概念を競争市場に置き、今作動している科学を「反省」的に注視する。ここから読者は、ITやエネルギー問題の界の今に眼を向けることも可能だ(2001刊)。

  • ぽん教授(非実在系)

    (図書館の分類的な)カテゴリー的には科学社会学に相当するが、その意味はバシュラールと練ってきた認知論によって科学「界」を対象化することに他ならない。数学の能力がないと科学者ムラにそもそも入場できないことなど、様々なゲームのルールを記述していく上に、最後の方ではブルデュー自身の(ブルデューの言う所の)科学的分析を行う。講義が元だが、これを聞いて理解できる学生がどれだけいたのかは極めて疑問なくらい濃密かつ小難しいが、マウンティングマン絶対殺すマンとしてあえて修羅として生きたブルデューの意図さえわかれば容易。

  • nutts

    学問がその進化を遂げようとすれば、狭く深くなっていくことは当然ではあるが、それがいつの間にか「社会」を乗り越えて「科学」的であることを疎かにしまっていないか、程度までしか分からなかったので、再読します。本当にその理想に向かって突き進むプロセスが、はたして社会科学が負った責務を果たす方向に進むのか、悩む自分がいます。

  • メルセ・ひすい

    14-43赤★5 科学と真理 曰く・パラドクサル!科学研究のような、歴史のなかに書き込まれた歴史的活動が、超歴史的な、歴史から独立した真理、場所・時間といかなる関係も持たない真理、従って永遠かつ普遍的に妥当な真理を生産することが、どのようにして可能なのか、という設問ナノダ…あのパスカルも絶対的認識というドグマティックな観念あるいは理念こそが懐疑論に導くと。相対主義的諸論拠はドグマ的・個人主義的認識論に対してこそ、つまり(ある科学界の対話関係的・論証的認識という考え方でなく)自分の諸手段を※

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