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シャーロック・ホームズの誤謬 「バスカヴィル家の犬」再考 創元ライブラリ

ピエール・バイヤール

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488070861
ISBN 10 : 4488070868
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ホームズの推理は間違っている!『アクロイド殺害事件』におけるポワロの推理に異を唱え、真相を暴いて話題を呼んだ推理批評家バイヤール。フランス論壇の雄たる彼が、今回はシャーロック・ホームズに挑んだ。長編『バスカヴィル家の犬』のホームズ推理の疑問点・矛盾点を鋭く指摘し、真犯人を炙り出す。

目次 : ダートムアの荒地/ 捜査/ 再捜査/ 幻想性/ 現実/ バスカヴィル家の犬

【著者紹介】
ピエール・バイヤール : 1954年生まれ。パリ第八大学教授(フランス文学)、精神分析家

平岡敦 : 1955年生まれ。早稲田大学文学部卒業。中央大学大学院修了。現在中央大学講師。訳書にJ=C・グランジェ『クリムゾン・リバー』、F・カサック『殺人交叉点』、G・ルルー『オペラ座の怪人』(日仏翻訳文学賞受賞)ほか多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • パトラッシュ

    文芸批評では純粋に作品のテクストのみを対象にするものと、そのテクストが成立するまでの変遷を作家の伝記や草稿から読み解くものとがある。フランスで生まれた後者の手法をフランス人学者が『バスカヴィル家の犬』にあてはめ、自分の創造したホームズを抹殺するほど嫌っていたドイルが、読者や出版社の要求で復活させねばならなかった状況が「ホームズが見事に事件を解決したと見えて、実際は誤謬と失敗を重ね真犯人を逃した」という文学的虚構を生んだと分析する。頷くしかない鋭い指摘もあり、シャーロッキアンなら真摯に受け止めるべきだろう。

  • KAZOO

    ジャーロッキアンの私としてはかなり面白く読むことができました。どちらかというと推理小説の関する論文的な色合いが濃いと思います。コナン・ドイルのこの原作やほかのホームズ作品を読んでいない人は手に取ることがほとんどない本だと思います。最近のホームズ関連のものはパロディが多かったのですがこのような本格的な評論に会えて楽しめました。

  • Die-Go

    図書館本。シャーロック・ホームズの数々の事件の中でも有数の人気を誇る『バスカヴィル家の犬』。ホームズの推理の矛盾点、真犯人の秘密を、独自の視点から再考する。本編の方が簡単に感じられてしまうほどに、なかなか深掘りしている。★★★★☆

  • 鐵太郎

    「バスカヴィル家の犬」というホームズ譚に隠された @事件としての不可解さとそこから導き出される(バイヤールの言う)真犯人、A事件のなかに見られるコナン・ドイルの憎悪、そしてB歴史の彼方で悲劇の最期を遂げた名もなき娘の怨念。──なるほど、こんな考え方もありか。こんな読み解き方もありか。みごとなまでの逆転の発想。面白いねぇ。

  • '75s'85s

    この本を読んだら、映画の「バスカヴィル家の犬」のホームズも鑑賞者も騙して、完全犯罪を完成させたのは、小泉孝太郎さんの役かもって、ありかも・・・。でした。(笑)本家の作者のコナン・ドイル氏も、そういう設定で書いたようにもとれる文章も指摘されてたり、結構完成度が高かったです。こういう珍しい本は大切にしたい!著者の、パリ第8大学教授って経歴もかっこいいし。これで著者の3冊の本は一応読んだから、再読していこう!と思った今日この頃でした。

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