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ISBN 10 : 4890137459
Content Description
「洗濯船」の共同生活のなかで制作された衝撃作《アヴィニョンの女たち》で世間の注目を集めるようになったピカソ。既刊の『ピカソの世紀:キュビスム誕生から変容の時代へ 1881-1937』の後篇にあたる本書では、戦争の影が色濃くなる1937 年から、91 歳でその生涯を全うする1973 年までの巨匠ピカソの半生をたどる。
《ゲルニカ》、《泣く女》、《平和の白鳩》、《人形を抱くマヤ》といった、この時代の代表作を中心に、がらくたを用いたオブジェ、性愛を謳歌するかのようなモティーフによる版画連作、陶作など、老いを過敏に意識しながらも、それに抗うかのように旺盛な制作を続けるピカソ。一方で、有名人として崇められるなか社会的要求と自分のめざす芸術の方向性との板挟みになり悶々とする画家の姿、また若い世代から「過去の人物」とみなされることへの焦りと寂しさ、なども丹念に描き出す。
【著者紹介】
ピエール・カバンヌ : 1921年、ムードン生まれ。フランスの美術批評家、ジャーナリスト、著述家。国立高等装飾美術学校の教授も務めた。『コンバ』紙、『ル・マタン』紙に多くの美術批評を執筆、ラジオ放送局「フランス・キュルテュール」の仕事にも携わる。また、ゴッホ、ルーベンス、フェルメール、アール・デコ、ロートレック、デュシャンなどの研究書のほか、中世〜20世紀の蒐集家に関する書籍、美術館のガイドブックなどを執筆、美術事典の編纂にも関わった。2007年、カルカソンヌで死去
中村隆夫 : 1954年、東京生まれ。上智大学文学部フランス文学科卒業、慶應義塾大学大学院美学美術史修士課程修了。滋賀県立近代美術館、毎日新聞社、Bunkamuraザ・ミュージアムなどを経て、多摩美術大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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