SACD

Lipatti Plays Bach, Scarlatti, Chopin, Ravel (Hybrid)

User Review :5.0
(2)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
TOGE12024
Number of Discs
:
1
Label
:
Format
:
SACD

Product Description

EMIクラシックス名盤SACDシリーズ
ディヌ・リパッティ/主よ、人の望みの喜びよ


天才リパッティが残した録音はどれもかけがえのないものですが、小品の演奏を集めたこの一枚も、半世紀の長きにわたって幅広い人気を獲得しているものです。録音年度の古さを超越して聴き手の心にストレートに響く、真の天才の業。
 アビイ・ロード・スタジオによる最新リマスター音源。(EMI)

【収録情報】
・J.S.バッハ:主よ、人の望みの喜びよ〜教会カンタータ第147番より(ヘス編)
・J.S.バッハ:シチリアーナ〜フルート・ソナタ第2番 BWV.1031より(ケンプ編)
・J.S.バッハ:コラール前奏曲『来たれ、異教徒の救いの主よ』BWV.659(ブゾーニ編)
・J.S.バッハ:コラール前奏曲『イエス、わたしは主の名を呼ぶ』BWV.639(ブゾーニ編)
・D.スカルラッティ:ソナタ ホ長調 L.23
・D.スカルラッティ:ソナタ ニ短調 L.413『パストラーレ』
・ショパン:舟歌 嬰へ短調 op.60
・ラヴェル:道化師の朝の歌〜『鏡』より

 ディヌ・リパッティ(ピアノ)

 録音時期:1950年7月、1947年2,9月、1948年4月
 録音方式:モノラル(セッション)
 SACD Hybrid
 CD MONO/ SACD MONO

Track List   

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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前半のバッハが凄すぎる。従来盤の音質とは...

投稿日:2012/04/11 (水)

前半のバッハが凄すぎる。従来盤の音質とは雲泥の差であり、リアリティがある。ボリュームを相当絞れば、最近の録音と勘違いできるくらいだ。それに比べスカルラッティは残念な結果だ。相変わらず高音や強音がきつく飽和して歪んでしまっており、聴くに堪えられない。弱音は輪郭が少しすっきりしているのだが。。。やはりマスターテープの問題なのだろうか。 演奏は言うまでもなく天才の証であり、淡白なニュアンスが無数に散りばめられており、誰が聞いても不満の出ない見事な設計といえよう。リパッティの真骨頂は、多彩な表現をもってしても格調が崩れないところだ。これに鉄壁のバランスがあるので、音質さえよければ誰にでも受け入れられる名演になるのだ。 今回のSACD化は、大成功のバッハだけでも買う価値がある。人類の至宝を堪能できること請け合いといえよう。

宇野珍会長 さん | 埼玉県 | 不明

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ディヌ・リパッティによる名演としては、シ...

投稿日:2011/12/18 (日)

ディヌ・リパッティによる名演としては、ショパンのワルツ集の録音(1950年)が極めて名高い存在と言えるが、その他に遺された録音も、必ずしも数多いとは言い難いが、そのすべてが素晴らしい名演であると言っても過言ではあるまい。モノラル録音という音質面でのハンディがあることから、より録音の優れた演奏の方にどうしても惹かれてしまうところであるが、それでもたまにリパッティの演奏を耳にすると、とてつもない感動を覚えるところだ。本盤におさめられたバッハのピアノ曲の小品やスカルラッティのソナタを軸とした小品集も、リパッティの表現力の幅の広さを感じさせる至高の超名演と言える。リパッティによる本演奏の魅力は、何と言っても1940年代〜1950年の演奏であるにもかかわらず、いささかも古臭さを感じさせず、むしろ現代の様々なピアニストの演奏に通ずる清新さを秘めている点にあると考えられるところだ。そして、それだけにとどまらず、楽曲の核心に鋭く切り込んでいくような彫の深さ、そして、何よりも忍び寄る死に必死で贖おうとする緊迫感や気迫が滲み出ているとも言える。いや、もしかしたら、若くして死地に赴かざるを得なかった薄幸のピアニストであるリパッティの悲劇が我々聴き手の念頭にあるからこそ、余計にリパッティによる本演奏を聴くとそのように感じさせられるのかもしれない。いずれにしても、リパッティによるかかる命がけの渾身の名演は、我々聴き手の肺腑を打つのに十分な底知れぬ迫力を有していると言えるところだ。いずれにしても、リパッティによる本盤の演奏は、あまた存在している様々なピアニストによるこれらの各楽曲の演奏の中でも、別格の深みを湛えた至高の超名演と高く評価したいと考える。このような至高の超名演を聴いていると、あらためてリパッティのあまりにも早すぎる死がクラシック音楽界にとっていかに大きな損失であったのかがよく理解できるところだ。もっとも、リパッティによる本盤の各楽曲の演奏は、演奏自体は圧倒的に素晴らしいと言えるが、モノラル録音というハンディもあって、その音質は、前述のように鮮明さにいささか欠ける音質であり、時として音がひずんだり、はたまた団子のような音になるという欠点が散見されたところであった。ところが、今般、ついに待望のSACD化が行われることによって大変驚いた。とりわけ、1950年に録音されたバッハの4曲については、従来CD盤とは次元が異なる見違えるような、そして1950年のモノラル録音とは到底信じられないような鮮明な音質に生まれ変わった言える。リパッティのピアノタッチが鮮明に再現されるのは殆ど驚異的であり、あらためてSACDの潜在能力の高さを思い知った次第である。他方、スカルラッティの2曲や、ショパンの舟歌、ラヴェルの道化師の朝の歌については、今般のSACD化を持ってしてもいささか鮮明さに欠けると言えるが、それでも従来CD盤との違いは明確であり、これだけ堪能させてくれれば文句は言えまい。いずれにしても、リパッティによる圧倒的な超名演を、SACDによる高音質で味わうことができるのを大いに歓迎したいと考える。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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