多彩な音色は音の行く先を照らしてゆく〜待望のデビュー盤
幼少期から演奏と作曲が渾然一体だった沼光絵理佳のファースト・アルバムは、自身の編曲作品を含む映画『にしきたショパン』使用曲と、同映画のメッセージである鎮魂の祈りから着想を得て選んだ作品からなるピアノ・ソロ曲集。室内楽やオーケストラ・ピアニストとしてソロ以外にも活躍をみせてきた経験が存分に散りばめられた演奏は、繊細かつダイナミックに空間を共鳴させ、ショパン、フランク、ラフマニノフ、近藤浩平の息吹を感じさせます。(販売元情報)
【収録情報】
1. フランク:前奏曲、コラールとフーガ FWV21(前奏曲[04:53]/コラール[06:22]/フーガ[06:49])
2. ショパン:練習曲 第2番イ短調(12の練習曲 Op.10より[01:35]
3. 近藤浩平:海辺の雪〜震災と津波の犠牲者への追悼 Op.122[09:13]
4. ショパン:前奏曲 第15番変ニ長調『雨だれ』(24の前奏曲 Op.28より)[06:06]
5. ショパン:スケルツォ第2番変ロ短調 Op.31 (1837)[10:49]
6. ショパン:ノクターン第20番嬰ハ短調(遺作)[04:22]
7. ラフマニノフ/沼光絵理佳 編:ピアノ協奏曲第2番ハ短調 Op.18[03:42]
8. 近藤浩平:ひとのふるさと〜左手のソロの為の Op.127[04:43]
9. ショパン:バラード第4番ヘ短調 Op.52[11:00]
10. 近藤浩平:いつか夢になるまで〜家の中にとどまる音楽家たちのために〜左手のピアノ独奏版 Op.204-p[04:35]
沼光絵理佳(ピアノ)
映画『にしきたショパン』使用曲(2-8)
映画『にしきたショパン“Left of Chopin”』のためのピアノ独奏版(7)
録音時期:2020年11月26,27日
録音場所:兵庫県、宝塚ベガ・ホール
録音方式:ステレオ(DXD 24bit/352.8kHz/セッション)
【沼光絵理佳(ピアノ) Erica Numamitsu, piano】
鹿児島県出身。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校及び同大学を経て、現在ソロをはじめ国内オーケストラ・ピアニスト、室内楽等の共演ピアニストとして、また作・編曲家として多くの作品を提供するなど精力的に活動している。これまでにピアノを池川礼子、武田真理、多美智子、多紗於里の各氏に、室内楽をGoldberg山根美代子氏に師事。Jr.ジーナ・バックアゥワー国際コンクール2位(アメリカ・ソルトレイク)、東京・サントリーホールにて受賞披露演奏会に出演。ピティナ・ピアノコンペティション特級3位。ニューヨークにて、故アリーシア・デ・ラローチャ氏の薫陶を受け、氏のコンサートのオープニングアクトを務める。アンサンブル of トウキョウ、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団、ポーランド放送クラクフ交響楽団、サヴァリア交響楽団(ハンガリー)など、世界各地でオーケストラとの共演やコンサートに多数出演。2005年、東京・サントリーホールにて自身のリサイタルを開催。
2006年より、フジテレビ系ドラマ及び映画、アニメ「のだめカンタービレ」の音楽演奏及び作曲、サウンドトラックCD収録に参加。アニメ版では演奏シーンの全篇吹き替え、ドラマ・映画では収録、吹き替えの他、作曲、俳優へのピアノ演技指導を担当する。
2016年、ザルツブルク・モーツァルテウム音楽大学夏期国際セミナーに公式伴奏者として招待される。また、ピアニスト、作・編曲家として活躍する傍ら、演奏家の見地から捉えた独自のソルフェージュや和声・楽曲分析などで後進の指導にも力を注いでいる。
びわ湖ホール登録ピアニスト。エフエム京都 放送番組審議会委員。(販売元情報)