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「中国」という捏造 歴史・民族・領土・領海はいかにして創り上げられたか

ビル・ヘイトン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784794226105
ISBN 10 : 4794226101
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

中国が五〇〇〇年間ずっと統一国家であり統一国民であったという神話の虚構性を、「中国(チャイナ)」という国名と概念の導入から、歴史、民族、言語、領土、領海など広範にわたって詳細な資料をもとに検証する。

目次 : 序章 「五〇〇〇年にわたる歴史」/ 第1章 「中国」の捏造―国名のなかった国/ 第2章 「主権」の捏造/ 第3章 「漢民族」の捏造/ 第4章 「中国史」の捏造/ 第5章 「中華民族」の捏造/ 第6章 「中国語」の捏造/ 第7章 「領土」の捏造/ 第8章 「領海」の捏造/ 結論 「中国の夢」

【著者紹介】
ビル ヘイトン : 英国のシンクタンク王立国際問題研究所(チャタム・ハウス)のアジア太平洋プログラム研究員、BBCワールドニュースのジャーナリスト

小谷まさ代 : 翻訳家。富山県生まれ。富山大学文理学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • まーくん

    今から40数年前、中国が改革開放へ舵を切り始めた頃、彼の国で仕事をしていた。地理や歴史の予備知識も十分でなかったので、とりあえず北京の書店で『中国地図冊』という地図帳(初版1966、1979.12第4版1.5元)を買い求めた。省別の地図だが、広東省「南海諸島」の頁に驚いた。南シナ海のほぼ全域を“九段線”という破線で囲み、その領域はボルネオ島やルソン島沿岸近くまで迫っていた。勿論、当時はそれを具現化する実力もなく、あまりに自己中な夢想に思わず失笑。「捏造」という言葉には少々語弊あるような気もする。⇒

  • Sam

    薄々感じていたもののこれだけ並べられると壮観ですらある。中国、主権、漢民族、中国史、中華民族、中国語、領土、そして領海。「捏造」の事実がこれでもかと詳細に語られ、正直辟易とするほど。とはいえこれだけ広大な国土、多くの人口や民族を一つの国としてまとめることの困難さが想像できるのも事実(無論捏造をよしとするつもりはないが)。「中国という国のアイデンティティがあまりに脆い」がゆえの捏造。そもそも「すべての歴史は偽史である」といわれる通り、捏造はどの国においてもつきものであることは意識しておきたい。

  • サアベドラ

    清朝末期、漢人知識人がいかにして「中国」という国家と概念を生み出したかを辿るノンフィクション。著者はイギリス人のジャーナリスト。『想像の共同体』を引くまでもなく、国家というものは近代に作り出された概念であり、どの国もこの過程で大小の矛盾を抱えることになるのだが、大清帝国の場合はその図体のデカさと直面していた内外の危機のおかげで余計に多くの困難を伴った。そこで生じた歪みが現代中国の諸問題の要因になっていると言える。岡本隆司の著書などと重複する内容が多いが、よりディテールが細かくなっているので読む価値はある。

  • 香菜子(かなこ・Kanako)

    「中国」という捏造: 歴史・民族・領土・領海はいかにして創り上げられたか。ビル・ヘイトン先生の著書。「中国」という捏造があるとしたら「日本」という捏造もある。中国を捏造と批判したり軽蔑したりしても日本だって捏造と批判されたり軽蔑されてしまう。他国を上から目線で偉そうに批判するのは簡単だけれどそれは傲慢だし偏見かもしれない。人の振り見て我が振り直せの気持ちがきっと大切。

  • sakadonohito

    中共はあらゆる事を捏造してきているが、それは清朝末期から始まっている。つまり孫文・蒋介石の中華民国でもしていて中国共産党はそのスピリッツを引き継いでいるのだ。領土・領海は特に酷いが、言語・民族それから「中国」という概念そのものまでが捏造、それはアイデンティを形作る上での産みの苦しみにも見える。支配されてきた人々が国民国家を作ろうと目覚めた結果、こねくりすぎて歪なキメラが誕生してしまったということなのだろうか。

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