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日本の映画産業を殺すクールジャパンマネー 経産官僚の暴走と歪められる公文書管理 光文社新書

ヒロ・マスダ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784334044480
ISBN 10 : 4334044484
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2020
Japan

Content Description

「日本再生のカギ」「成長戦略の柱」などと叫ばれ、国を挙げて推進されてきたクールジャパン政策。映画産業に関しては「ハリウッドで日本映画を作る」と気炎が上がっていた。ところが、実際は全く成果を上げられないどころか数十億〜数百億円の赤字を垂れ流す、壊滅的な状況となっている。巨匠ヴィム・ヴェンダース監督からの言葉をきっかけにクールジャパン政策の問題点を長年追いかけてきた映画プロデューサーが、すべての元凶である経済産業省の不正や非常識を徹底的に暴くとともに、世界各国の成功例を基にした、クリエイター支援のあるべき姿を考える。

目次 : 第1章 株式会社ANEWと消えた22億円/ 第2章 ブラックボックスと化す官民ファンド/ 第3章 映画ビジネスの常識/ 第4章 官製映画会社構想のそもそもの過ち/ 第5章 無責任すぎる経産省の総括/ 第6章 クールジャパン機構の迷走/ 第7章 カンヌ映画祭と疑惑のクールジャパン補助金/ 第8章 J‐LOPの不都合な真実/ 第9章 プロダクション・インセンティブ

【著者紹介】
ヒロ・マスダ : 2001年、単身ニューヨークに渡る。元アメリカ俳優組合(SAG‐AFTRA)会員。帰国後、合同会社Ichigo Ichie Filmsを設立し代表を務める。’09年、全編ニューヨークロケの長編映画『ホテルチェルシー』(Hotel Chelsea)を企画、脚本、プロデュース。その後、現在に至るまで様々な国際共同製作の映画企画開発や日本の映画企画開発コンサルタント業務に携わる傍ら、アメリカ児童文学の映画化権を取得し自社IPの開発も行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • えちぜんや よーた

    新書本なのに422ページ。何事か!と思えるぐらいの厚さ。中身を見たら官製映画会社の体たらくがこれでもかと書き連ねられている。よくぞここまで調べらたという筆者の執念を感じる。一部の国家公務員は過労死するほどの長時間で働いていると聞くが、官僚の無謬性を取り繕って壮大な無駄をしているからそうなるんじゃないかと勘ぐってしまう。真面目に行政を執行している公務員の人には申し訳ないが、民間ビジネスに官を立ち入らせてはダメということをひしひしと感じた。

  • おかむら

    なぜ日本の映画やドラマが全世界でヒットしないのか、なぜハリウッド映画は日本でロケしてくんないのかという疑問がこれを読むと、なるほどこりゃダメだわ!と大いに納得&ガッカリ。経産省のクールジャパン政策のことごとくの的外れ感(カンヌ映画祭における赤っ恥感たるや!)に呆れ、今のGOTOにも通ずる、政権に近い大企業だけが儲かる仕組みのカラクリに怒り! 映画好きの人は新書にしては分厚いし役人用語が多くてやや疲れるけども是非読んでいただきたい。経産省の不正という新聞がやるべき調査報道を著者は個人でやり遂げたのもすごい!

  • 更紗蝦

    映画業界に携わる者ならではの視点で、クールジャパン政策の制度的・組織的な腐敗を指摘し、経済産業省が公的資金を搾取している実態を明らかにしています。間接補助金が不透明かつ非効率的にごり押しされ、現場で働く「人」に1円たりとも向けられない状況は、「GoToキャンペーン」と共通しており、問題は映画業界にとどまらず、あらゆる業界に大なり小なり関わってくることであるという認識が必要でしょう。

  • garth

    これは映画の本ではなく、税金の甘い蜜にむらがる虫どもと日本を駄目にする役人どもが、いかにそれを食い物にして恥じないかを告発する本である。昨今の給付金中抜き問題とまったく同じことがおこなわれている。

  • ゲオルギオ・ハーン

    アニメや映画産業に関係する経産省の杜撰な取組みを解説した一冊。22億円もの税金を失った株式会社ANEWに始まる。製作現場でも、ロケ地にも金は落ちず、ただただ天下りや出向した経産省職員や官僚、海外の関係者に多額の給与と自由に経費を使わせていた。2010年に設立し、2017年にただ同然で身売りするまで何一つ作品を完成させられなかった(7つの企画中一番進んだものでも脚本だけ完成、監督すら未決定)。著者の資料開示請求についても税金を使って設立しているのに株式会社なので、と開示を断るというのは憤りを覚えた。

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