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風のジャクリ-ヌ ある真実の物語

ヒラリー デュ プレ

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784883641321
ISBN 10 : 4883641325
Format
Books
Publisher
Release Date
November/1999
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Product Description

風のジャクリーヌ―ある真実の物語
ヒラリー・デュ・プレ(原著)、ピアス・デュ・プレ(原著)、高月園子(翻訳)

英国民に大きなショックを与えたこの原作をもとに、一部翻案して制作された映画『ほんとうのジャクリーヌ・デュプレ』は、音楽関係者の不興を買いながらも大ヒット。
 不世出の天才チェリスト、ジャクリーヌ・デュ・プレは、その絶頂期に不治の病に侵され、若くして風のように世を去りました。彼女は、英国で聖女のように崇められ、世界中に多くの熱烈なファンを生み出してきましたが、死後10年目の1997年、最も親しい肉親から発表された彼女の伝記には、実姉の夫との関係など数々の衝撃的な事実が明らかにされていたのです。世界中で話題を呼んだノンフィクション。 四六判/556頁。

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世界的チェリストのジャクリーヌ・デュ・プ...

投稿日:2021/03/16 (火)

世界的チェリストのジャクリーヌ・デュ・プレの伝記。いわゆる伝記作家が書いたものではなく、家族である姉と弟の回想からなっている。それ故にジャクリーヌの深層が垣間見え興味深い。錚々たるメンバーが登場し、その音楽界からも相当のブーイングがあったと聞く。これを家族が出版したこともショックであるし、何よりもジャクリーヌ自身は望んでいなかったに違いない。まさにいろいろな意味で問題作、読後感はよくない。しかし、クラシック音楽に、特にチェロに哀愁を感じる御仁なら、550頁ほどの厚い本であるが、一気読了請け合いの作品である。

アヒル交響曲 さん | 不明 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • のっち♬

    姉と弟の視点で語られる希代のチェロ奏者の知られざる顔。才能は5歳から瞬く間に開花し、何でも合わせる家族は屈折した相互依存を形成した。本書はジャックリーヌの才能と激情の奔流に押し流された家族の喜びと苦悩の物語である。別居時に姉の夫との関係まで捧げていたとか衝撃的内容も多い。受診の遅れには彼女たちの隔絶された価値観が窺えるし、バレンボイムには馴染めさそうだ。天才を成立させるのもまた才能。ジャックリーヌの絶望の由来は仕事や病気だけでは説明しきれない。傍若無人でナイーヴな彼女の本音は音楽でしか表せなかったのかも。

  • くまこ

    デュ・プレの生涯を伝えるドキュメントとして、読む価値はあると思う。ただ、姉と弟が書いたものなので、デュ・プレの家族の日記といった意味合いが強い。もちろん彼らにとっては紛れもない「真実」なのだろうが、あまりに限定的で、多角的なアプローチがなく、ノンフィクションとしての読み応えはなかった。

  • ふじさん

    この本は長年読みたくて探していた本で古本屋で偶然みつけた。私の大好きなチェリスト、若くして多発性硬化症の難病で亡くなった天才。その短い壮絶な生涯を兄弟が描いた自伝。一人の天才に人生を振り回された家族の物語。せっなさが残る作品だ。映画ももう一度見たい。

  • コニコ@共楽

    偉大なチェリストの中でも、異彩を放つジャクリーヌ・デュ・プレの生涯。一人の天才の周りで愛憎を噛みしめた痛切なる家族史だ。母も姉も弟も、そして夫も、圧倒的な個性、ジャッキーに対して支えたい気持ちと逃れたい気持ちが交錯していただろう。淡々と書かれているだけにその過酷さが沁みてくる。

  • shou

    天才チェリストを姉妹に持った音楽一家の姉と弟の回想記。映画版を先に観ていたので流れは知っていたけれど、発病後の描写は小説の方が迫力。天才児を家族内に抱えるという犠牲を強いられた肉親の誇りと苦悩。

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