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鏡と光 下

ヒラリー・マンテル

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784152100498
ISBN 10 : 4152100494
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

三番目の王妃ジェーン・シーモアは、ヘンリー八世が熱望する男児を産むものの、直後に世を去る。ふたたび国王の結婚問題に直面したクロムウェルは、国家の安定を支えるような縁組を整えようとするが…。諸外国の思惑と、貴族たちの陰謀が錯綜するなか、時に自問自答しながらも、彼は自らの信じる道を進んでいく。己の手腕だけを頼りに生きたトマス・クロムウェルの人生を、新たな視点で描いた傑作歴史小説三部作、ついに完結。

【著者紹介】
ヒラリー・マンテル : 1952年にイギリスのグロソップで生まれる。ロンドン大学とシェフィールド大学で法律を学んだのち、ソーシャルワーカーとして働きはじめる。ボツワナやサウジアラビアでの滞在を経て1986年に帰国。1985年に作家としてデビューし、以降幅広い分野の作品を発表。2006年にはその功績により大英帝国勲章を授与された。2009年の『ウルフ・ホール』でブッカー賞および全米批評家協会賞を受賞。2012年に発表した続篇の『罪人を召し出せ』(以上早川書房刊)でブッカー賞とコスタ賞に輝く。ブッカー賞を二度受賞するのは史上三人目となる快挙である。2020年に発表した三部作の完結篇である『鏡と光』はニューヨークタイムズ・ベストセラーリスト1位となり、27カ国語で刊行された

宇佐川晶子 : 立教大学英米文学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ケイ

    読メ読了5000冊目。王に娘を差し出せ。世継ぎを産む腹を提供しろ。さすれば汝の地位も保証されん…。修道院の解体を見逃すな。少しでも多く自らの領地とせよ。血筋争いは刑死させる材料となる。出世の手立ては、王が気に入る娘を見つけること。クロムウェル三部作の最終巻。今のイギリスの体制の礎を作った成り上がりの男。出る杭は打たれる。倒れていく者から人は離反していく。ウルジーの時と同じ。2010年創設スコット賞の第1回受賞作はウルフホール。「鏡と光」で2回目の受賞。ブッカー賞の連続受賞。とうとうノーベル賞の候補にまで

  • ケイ

    再読。『Tempest』を原書で読むかたわらでこちらを読み直すと、ゴンザーロのオマージュがクロムウェルに投影されているではないか。「もし、私が王であったなら……」とユートピア思想を述べる時、それが漂流先の島でなら気をとめる人はいなくても、当時のイングランドでならば国王侮辱罪とされてしまう。そして、最後、WolfHallの冒頭に戻る。痛みに耐えて這い蹲る。しかし、今度海に行く時には、もう彼はプロスペローであるかのようだ。姉のかけてくれたネックレスを彼はあの時になぜ海に捨てたのだろう。

  • ケイ

    クロムウェルの最期は分かっているのに、やはりまた違うエンディングを期待してしまう。ロンドン塔でクロムウェルが、ヘンリーからの撤回を儚く期待したように。彼がロンドン塔に入る時の号砲を私たちは知っている…、アンの時と同じだから。処刑人に渡すコインが必要なことも知っている…、彼が処刑台に送った人のために用意していたから。ウォルターが徹底的に痛みを与えたの彼を救うためだった。今回は、連れていくために傍にくる。ロンドン塔では、ウルジーが、そしてモアが、そばに来る。もはや、彼の仲間には、亡霊達が相応しいのだから。

  • kaoru

    クロムウェル3部作最終巻。ヘンリー8世と結婚したジェーン・シーモアは王子を生んだ2週間後に逝去。再婚相手のクレーヴのアンを王が気に入らなかったのがクロムウェルの躓きの発端とされるが現実はもっと複雑である。王国のために粉骨砕身しエセックス伯となった2ヶ月後に突然逮捕されるクロムウェル。置かれた状況を冷静に分析し、残された者たちを慮る彼は有能な行政官そのもの。ロンドン塔に繋がれた彼の思いをよぎる死者たち。その中には彼が死に追いやった者もいる。己の手腕で高い地位を得た彼がイングランドの歴史に果たした役割を→

  • 星落秋風五丈原

    下巻は1537年から1540年までを描く。ジェーン・シーモアが妊娠し、待望の嫡男を産むが、亡くなってしまう。クロムウェルの分岐点があるとしたら、まずここだ。もし、ジェーン・シーモアがずっと生きていたならば、ヘンリーは慌てて次の妃を迎えることはなかった。史実では、クロムウェルが積極的に勧め次の妃となったアン・オブ・クレーヴスが、ハンス・ホルバインの肖像画とあまりにも違っていたことから王の不興を買い、クロムウェルはあっという間に転落するのだ。読み進めていたが、下巻半分以上読んでもまだ寵愛と信頼は変わらない。

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