Books

ルーパートのいた夏

ヒラリー・マッカイ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784198652111
ISBN 10 : 4198652112
Format
Books
Release Date
December/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

二十世紀はじめの英国。生後三日で母を亡くした女の子クラリーと、三つ年上の兄ピーターは、父と三人でくらしていた。子ども嫌いの父との生活には、温かさはなかったけれど、コーンウォールの祖父母の家ですごす夏は、いつだってすばらしかった。青緑色の海に、海岸沿いの崖、ミツバチが飛び交いヒバリが鳴く荒れ地…。そしてなにより、笑顔のすてきないとこのルーパートがいる。クラリーは、いつしかルーパートに淡い想いを抱くようになっていた。しかし、第一次世界大戦がはじまり、ルーパートは入隊、平和な日常は終わりをむかえた…。英国の実力派作家が、ひとりの少女を軸に描く、壮大な青春小説。2018年コスタ賞(児童書部門)受賞!10代〜。

【著者紹介】
ヒラリー・マッカイ : 英国リンカーンシャー、ボストン生まれ。四人姉妹の長女。セント・アンドリュース大学で動物学と植物学を学び、生化学者として勤務していたが、作家活動を開始。デビュー作『夏休みは大さわぎ』(評論社)でガーディアン賞、『サフィーの天使』(小峰書店)でウィットブレッド賞(児童文学部門)を受賞

冨永星 : 翻訳家。京都生まれ。京都大学理学部数理科学系を卒業。国立国会図書館司書、イタリア大使館のイタリア東方学研究所図書館司書、自由の森学園教員などを経て、数学啓蒙書、児童文学などの翻訳、紹介に従事している。数学についての啓蒙書や入門書を数多く翻訳し、数学の普及に大きく貢献していることが評価され、2020年度日本数学会出版賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ぱせり

    少年少女たちはどんどん大きくなる。目覚ましい成長を頼もしく愉快に思いつつ、その過程で失ったたくさんのものの取り返しのつかなさがつらい。そして、成長して大人になることができなかった者たちのことが。最後の舞台はコーンウォールだ。子どもたちの懐かしいコーンウォールは変わらない姿のままで、誰を迎えたのだろうか。

  • Incisor

    物語の最初のほうは、子どもたちのおかれた環境があまりにもはかなくてあやうくて、息を詰めて読んでいた。やがて、時代の波に翻弄されながらも、子どもたちが流されるままになるのでなく、みるみる変わっていく様に目が離せなくなっていった。あるいはいつのまに、どこからそんなに成長していたの?というくらい急変貌をとげている登場人物もいた。決してぶれることなく、どこまでもまっすぐなクラリーの命に力を与えたのは、生後三日で亡くなった母親なのではと思う。自分で自分の面倒をみることができない父親の存在があわれに際立つ。

  • HISA

    ☆☆☆これくらいの時代設定好きです。ほんの100年前なのに世界が全く違う。クラリーが素直で優しくてなんていい子!だからラストは本当に嬉しかった!手紙をせっせと書いて様子を知らせていたわりあう。いいですね。女性にとっては生きにくい時代だったかもしれませんが、作品中のどの女性も自分に出来ることを精一杯して人生を楽しんでいる。いいお話でした。

  • Olga

    物語の舞台は百年前のイギリス。生後3日で母を亡くしたクラリーは、子どもに愛情をもてない父と気難しい兄ピーターと暮らし、コーンウォールいる祖父母の家で従兄のルーパート過ごす夏だけが、生活に光を与えてくれていた。月日は流れ、ピーターはルーパートと同じ寄宿学校へ進み、クラリーも勉強を続ける。第一次大戦を背景に、女性の社会進出やその他、当時は犯罪扱いとされていたようなことが描かれているが、一番印象に残ったのは、一環として子どもに無関心な父親だった。虐待するわけではなく、ネグレクトとも違う。あの人は何なのか?

  • mayoi.m

    100年くらい昔の時代を背景に描かれた物語。その時代に生きていない自分も、まるでその時代に生きていたような気持ちになりました。個人的にはクラリーの生い立ちや環境に負けず、生きる強さ、ルーパートを支える気持ちの強さに惹かれました。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items