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触法少女 徳間文庫

ヒキタクニオ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784198939595
ISBN 10 : 4198939594
Format
Books
Release Date
April/2015
Japan

Content Description

いらないんだよ、母親なんて。13歳の罪と14歳の罰。戦慄だけでは終わらない、読者の心を震わせる完全犯罪ミステリー!

【著者紹介】
ヒキタクニオ : 1961年、福岡県生まれ。イラストレーター、マルチメディアクリエイターとして活躍後、『凶気の桜』(新潮社)で小説デビュー。2006年『遠くて浅い海』(文藝春秋)で第8回大藪春彦賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ちょこまーぶる

    読後は辛い気持ちとホッとした気持ちが入り混じったように感じた一冊でした。悲しい気持ちは、虐待を受けた過去を引きずりながら成長した少女が、自分の母に対して殺めたいという思いのまま綿密な計画をたてながら実行に移す過程で虐待の過去から逃げられず、子の一生を左右してしまう現実に辛さを感じ取ってしまいましたね。ホッとした気持ちは、読み進めるうちに、殺めることに全否定することが正しいのかという考えが頭に浮かび、少女が母を殺めることで後の人生が少しでも楽になるかも・・・と思い始めると、少女の行動を認める自分もいました。

  • 🐾Yoko Omoto🐾

    13才と14才、たった1才の違いが刑罰の対象の境目となるという点がミステリとして巧みに利用されており、作品のテーマと仕掛けが見事に嵌まった徹夜本。ネグレクトに対する心的障害や親への激しい憎悪などに理解を傾けられつつも、「殺してしまいたくなる人間はいるものだが殺していい人間なんていない。殺したいと思ったとしても実行しないのが通常の人間だ」という刑事の言葉がやはり真理であろう。また、子供の浅知恵で完全犯罪を成し遂げられるほど警察は甘くない。内容に反し読後感は悪くないが、触法少年という法律にはやはり疑問が残る。

  • NADIA

    何となく「オーダーメイド殺人事件」的な雰囲気を期待して読み始めたのだが、全然違った(当たり前だ(^^;)。ヒロインである九子には、周囲の人を小ばかにしている態度性格に愛着を全く感じられず、彼女の母親殺人計画を進める姿にも応援するような気分にとてもなれない。むしろ「早く捕まればいいのに」的な憎しみを感じるのはなぜだろう?? しかし、ラストは思いもがけない展開であっと言わされた。この部分のために読んでいたのか!! 確かに伏線はあったが見事にだまされた(^^)  

  • うっちー

    ネタバレになるので詳しくは書けませんが、いろいろな面で大変面白かった

  • キャプテン

    ★★★★★_「帰ってきた!クソ女イヤミス小説大賞」第四弾。よほどのことが無ければ、大賞はこれで決まり。《触法少年》14歳未満少年少女が、刑事罰に問われる事件を起こすこと。児童虐待の末に、肉親への殺意を募らせた少女の幼き犯罪計画とは。360Pぐらいの衝撃がハンパない。男性作家がイヤミスを書くとこうなるのか。クソ女研究家キャプ博士コメント【深海魚型崇拝系クソ女ですね。人は誰しも、心の中に“対話するための自分”がいます。悪魔か天使か。はたまた、天使の顔を宿した悪魔か。母親はきっとどちらでもない】なるほどですね〜

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