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ジェイムズ

パーシヴァル・エヴェレット

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784309209289
ISBN 10 : 4309209289
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

黒人奴隷ジムが語る「ハックルベリー・フィン」。過激な笑いと鋭利な真実で世界をくつがえす、前代未聞の話題作。全米図書賞、ピュリツァー賞、英国図書賞、アンドリュー・カーネギー賞、カーカス賞、驚異の5冠受賞!

【著者紹介】
パーシヴァル・エヴェレット : 1956年生まれ。アフリカ系アメリカ人作家。南カリフォルニア大学卓越教授。著書に『Dr.No』(全米批評家協会賞最終候補、PEN/ジーン・スタイン図書賞受賞)、『The Trees』(ブッカー賞最終候補)、『Telephone』(ピュリツァー賞最終候補)などがある。小説『Erasure』を原作とした映画『アメリカン・フィクション』が2023年に公開され、アカデミー賞脚色賞を受賞。本書は、全米図書賞、ピュリツァー賞、英国図書賞など数々の文学賞を受賞した

木原善彦 : 1967年生まれ。京都大学文学部卒業、同大学院文学研究科修士課程・博士後期課程修了。博士(文学)。大阪大学大学院人文学研究科教授。英米文学研究者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro

    全米図書賞&ピュリツァー賞W受賞他、各賞を総なめにした、2024年アメリカ文学最大の話題作ということで読みました。世界一のならず者国家の過去の更なるならず者時代、南北戦争前夜の物語、「ハックルベリー・フィン」逃亡奴隷ジェイムズの冒険活劇、悲惨な話ではありますが、爽やかに読めました。現代のアメリカ人、得に白人達は、自らの黒歴史に関し本書を読んで、どう感じているのでしょうか❓ 今年のBEST20候補作となりました。 https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309209289/

  • 佐藤(Sato19601027)

    読書とは、言葉の裏に潜む意図、沈黙、そして矛盾に気づくこと。エヴェレットがこの物語に仕掛けた二重のアイロニーは、読者に「真実を見抜く力」と「見抜けないことを知る感性」の両方を求める。マーク・トウェイン『ハックルベリー・フィンの冒険』を黒人奴隷ジムの視点から語り直した作品は、笑いと皮肉を通じて、奴隷制の構造的暴力を批評する。田舎言葉を用いていたジェイムズは、ハックと読者に誤読を強いることで仮面をかぶり、やがて静かで柔らかな自分の言葉を取り戻す。その瞬間、語りの主導権は彼の手に戻り、そこに本当の自由が宿る。

  • buchipanda3

    「私は鉛筆を使って書くことで自分を生み出した」。『ハックルベリー〜』の語り直し小説。ジムが語り手となり奴隷となった黒人の目線で世界が描かれる。前半は白人の傾向と対策的な皮肉めいたユーモアもあるが、後半は過酷な現実が真っ直ぐに描写されていた。そしてジムと行動を共にした者達が残したものが彼の背に積み重なり信念のラストへ。白人の啓蒙思想の半端さを問い、被害者ではないと尊厳を持ち続け、家族への愛を貫き、終盤には銃より強力なものを相手に明示した。現在地を見つめ、隷属的に囚われない姿は今でも誰にへもメッセージとなる。

  • 読特

    ご主人様が間違えていても直接指摘してはいけない。先に話さず、目も合わさず、愚かなふりして気づかせる。言葉はあえて拙く。…アフリカから連れて来られた祖先。人の所有物として生まれ、屈辱を受け入れ生きる。それでも、家族と引き離されるのは耐え難い。理不尽な境遇に、人として生きるため、逃亡する。島に隠れて、追われる身になり、川を行く。夢に現れるは哲学者たち。…名作冒険小説の脇役を主役に。被差別者の立場になってみる。他者の靴を履くにも、まともに履かせてくれないのに気づく。裸足で歩いてみる。鉛筆とノートがありがたい。

  • ナミのママ

    鳥肌が立つほど面白かった。『ハックルベリー・フィン』の黒人奴隷ジムが主人公となり語る作品。前半は名作をなぞりながら進行するが、後半になり急展開する。これはどうなっていくのかと目が離せず、終盤に向かうにつれて手に汗を握る逃亡劇となる。物語としての笑いの裏には現代も続く人種問題が深く横たわる。奴隷とは何ものなのか、人身売買も含めて考えさせられる。今年のベスト3に入れたい作品だ。 【2024年全米図書賞】【2025年ピュリツァー賞】【2024年カーカス賞】【英国図書賞】【カーネギー賞】5冠受賞

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