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隣人x 講談社文庫

パリュスあや子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065333846
ISBN 10 : 4065333849
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2023
Japan

Content Description

第14回小説現代長編新人賞受賞作。他人との関わりを避けて暮らす良子。外国からの留学生リエン。派遣で働く紗央。奇妙な糸で結ばれた三人の女性はそれぞれに生きづらさを感じていた。そんな時、人間とまったく同じ見た目になり、決して危害は加えないという他の星の生物が難民として認められた。騒然とする社会で、三人が選んだ道とは―。

【著者紹介】
パリュスあや子 : 1985年、神奈川県生まれ、フランス在住。広告代理店勤務を経て、東京藝術大学大学院映像研究科・脚本領域に進学。「山口文子」名義で2015年に歌集『その言葉は減価償却されました』を上梓、映画『ずぶぬれて犬ころ』(2019年/本田孝義監督)脚本担当。2019年、本作(受賞時は「惑星難民X」)で第14回小説現代長編新人賞を受賞しデビュー。自身にとって初の映像化作品となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • H!deking

    映画のCMが面白そうだったので読んでみました。地球外の惑星の難民が地球に来て、地球人をスキャンして成りすまして地球に住んでいるという、入り口はSFタッチですが群像劇になっていて主人公三人のキャラが丁寧に描かれているので普通に楽しめました。でもなんだろなんか一味足りないんだな〜。映画は観ると思うけど笑

  • Willie the Wildcat

    惑星難民Xが、ヒトの持つ「異」を刺激。これを起点として、3人の女性の「生」に立ちはだかる世の中の様々な”壁”が齎す葛藤、苦境、困窮。三者三様の心底の揺れと、妥協・諦め・喪失にも現実感。表題の『X』、数式が浮かぶ。未知数だが様々な数字の”代表”、そして『隣人』とは、物心両面を示唆。特に、あんぱんとネギ味噌おにぎりで、良子を思うリエンの件は印象的。とは言え「平均」、嫌な響きだ。加えて、何処の惑星・国の出身だろうが”コピー”する人生、歪みは心身にでるはず。因みに、”マイナンバー”、シニカル。

  • ほんた

    この地球上に,私たちと同じ容姿をした宇宙人っているのだろうか,と考えさせられました。地球人の多くは,そのUMA的な生命体に恐ろしさを持っていますけど,悪意があると果たして言えるのかなとも思いました。 https://hontablog.com/隣人x

  • Katsuto Yoshinaga

    スキャン能力により人間になることができる惑星難民Xが、日常生活に多数溶け込んでいるという設定の本作。ただし、設定のようにおどろおどろしいところは殆ど無い。派遣社員の紗央、アルバイト暮らしの良子、ベトナム人留学生のリエン、この三人を中心に、“平均”に対する“同調圧力”に起因する現代日本の“諍い”が描かれる群像劇で、設定の異様さに反して、淡々と描かれるそれぞれの、ちょっと暗めな日常が読ませる。「異常(E・L・テリエ)」を思い起こさせる設定で、アプローチは全く違うが、これはこれで現代人の懊悩が描かれ面白い。

  • APIRU

    未知の惑星生物が我々の知らないところで地球にやって来て、あまつさえ普通の人間に紛れて込んで生活を送っている、というたいそう愉快な話。そんな愉快な世の中における、三人の女性が綾をなす物語。読む前は、社会全体が猜疑心と焦燥感に苛まれるディストピア小説か、はたまた『寄生獣』的なバトル劇になるのかと予想していたのですが、案に反して恋愛ドラマ・ヒューマンドラマ的な色が強くて、寧ろ地球外生命体とか結構どうでもいいなって思いました。もっとも、ストーリー自体はいたる場面で痛みを覚えるものがあり、終始面白く読んでいました。

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