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ISBN 10 : 4791776445
Content Description
米大統領の行動を心理学的に分析したフロイトの問題作『ウィルソン』。その刊行を画策し、また30年以上にわたる刊行の延期の原因ともなったのは、国際情勢の裏側で暗躍する、あるひとりの外交官だった―。時代と切り結んだ外交官と分析家の真の意図を、新たに発見された原本を含む膨大な史料をもとに甦らせる。一冊の本から浮かび上がる、知られざる政治史。
目次 : 第1章 ヴェルサイユ条約での米国の敗北/ 第2章 単独行動者の第一歩/ 第3章 パリとウィーンのアメリカ人/ 第4章 なぜフロイトはブリットの提案を受け入れたのか/ 第5章 ヴェルサイユ条約を理解し、ハウス大佐の資料を閲覧すること/ 第6章 プリンストンの亡霊/ 第7章 世界の舞台での「繰り返し」/ 第8章 フロイトとともにウィルソンを精神分析する/ 第9章 ローズヴェルトに認められて/ 第10章 一九三三年―初代駐ソ米大使 スターリンを知るために/ 第11章 フランス大使として―ヨーロッパの平和を守るために/ 第12章 ミュンヘン以後―フランスの軍備増強と米国の戦争準備/ 第13章 奇妙な戦争/ 第14章 世界大戦のさなかで/ 第15章 冷戦の中で/ 第16章 『ウィルソン』ついに出版される/ 第17章 父の帰還/ 第18章 明らかにできなかった秘密/ 第19章 ウィルソン―フロイトとブリットを超えて/ 結論
【著者紹介】
パトリック・ヴェイユ : 1956年生まれ。政治学博士。フランス国立科学研究センター(CNRS)研究主任(パンテオン・ソルボンヌ大学(パリ第1大学)現代世界社会史研究所所属)。イエール大学客員教授。移民、市民権の問題などを研究。統合高等審議会委員(1996‐2002年)、共和国におけるライシテ原則適用に関する検討委員会(スタジ委員会)委員(2003年)、国立移民史博物館諮問評議会評議員(2003‐2007年)などを歴任
大嶋厚 : 1955年生まれ。翻訳者。上智大学大学院博士前期課程修了。元パリ日本文化会館副館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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