パトリシア・ハイスミス

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水の墓碑銘 河出文庫

パトリシア・ハイスミス

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784309467504
ISBN 10 : 4309467504
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

郊外で出版業を営む資産家ヴィクの妻メリンダは美しく奔放で、次々に愛人と関係を持つ。偶然その一人が殺害されたとき、ヴィクは今の愛人を脅すために、自分が殺したと吹聴するや、町じゅうの噂になる。またもや妻が新たな愛人をつくると、ヴィクはその男をプールの底に沈めてしまう…巨匠ハイスミスの傑作長編、改訳版。

【著者紹介】
パトリシア・ハイスミス : 1921年、テキサス州生まれ。45年に「ヒロイン」が雑誌掲載され作家デビュー。『見知らぬ乗客』『太陽がいっぱい』が映画化され、人気作家に。『太陽がいっぱい』でフランス推理小説大賞、『殺意の迷宮』で英国推理作家協会(CWA)賞を受賞。サスペンスの巨匠として多くの作品を発表。生涯の大半をヨーロッパで過ごした。95年、逝去

柿沼瑛子 : 1953年、神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部日本史学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん

    主人公ヴィクの心情が恐ろしく綿密にしつこく書かれるミニマリズムサスペンス。心情というか他人や妻がどう思うかについてくどくど言ってるので、ヴィクの人となりがわからなくなって混乱する。そして妻メリンダのモラルや常識が全く無い様に、読む自分の善悪の中心軸がわからなくなって、一体誰が悪い話なのだろうと居心地の悪い読書だった。出てくる人物も薄気味悪い人たちが多く、そうで無い善人は話の筋と殆ど関係がなく、作者の作り出す世界に翻弄される私。ハイスミスめー

  • 練りようかん

    年の離れた妻の浮気癖を放置。地域のコミュニティでは公然、妻に対するおかしいは主人公に対するおかしいに通じ、心理劇が展開される舞台が整っていくわくわくは着実につのっていった。主人公が気掛かりなのはダメ男ばかりという点で、愛人は自分の身代わりだと思ってやしないかと疑われる、そもそもから崩れかけた崖を思わせる人物像だ。完全犯罪に成功するが、雨後の竹の子状態に先が思いやられる。面白いのは自分が感情人間だと思っていない誤った自己認識で、著者は主人公を冷たい視線で描いているところ。嘲笑と痛みを感じる作品だった。

  • bapaksejahtera

    ハイスミス読書二作目。小さな町で前の代から受継いだ資産を有し、採算度外視の出版業を趣味的に行う男は、妻と娘のいる36歳。穏やかな性格で周囲からの受けも良いこの男の妻は、子供が生まれて以降浮気を繰返す。この奸婦堕婦は情夫を家に連れ込むようになり、夫婦関係は緊張を孕むように。男は妻を嫌悪と共にある種の愛着を以て捉えるが、不満は間男の程度の低さである。或日男は妻の愛人に対し、以前の愛人が死んだのは自分が殺したと脅しをかけ、周囲にその噂を広める。間男は撃退したものの嘘から出た真は、次第に小説をノワールの世界に導く

  • 29square

    凄い。。普通の人間の一歩踏み外したところにある地獄。ハイスミスの作品人物はいつもリアルでステレオタイプ感が無いのだが今作はその極致というか、もう主人公夫婦の普通の会話だけでライブ感があるから凍えるような恐怖。映画化したらしいけど、主人公の底知れない人間性をどう演じているのか…。

  • ギンテマリン

    奔放な妻に寛容である夫、という周囲の評価の裏には、冷酷で、恐ろしい側面がある、、、!愛娘を愛でる一方で、平穏な家庭生活を破る者には容赦ないヴィクの姿に、背筋が寒くなった。

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