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もう死んでいる十二人の女たちと エクス・リブリス

パク・ソルメ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784560090664
ISBN 10 : 4560090661
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

本邦初の書籍化!オリジナル編集による待望のベスト版短篇小説集。光州事件、福島第一原発事故、女性殺人事件などの社会問題に、韓国で最も注目される新鋭作家が独創的な想像力で対峙し、実感のある言葉を紡ぐ鮮烈な8篇。

【著者紹介】
パク・ソルメ : 1985年、韓国・光州広域市生まれ。韓国芸術総合学校芸術経営科卒業。2009年に長篇小説「ウル」で子音と母音社の新人文学賞を受賞してデビュー。14年、「冬のまなざし」で第4回文学と知性文学賞、短篇集『じゃあ、何を歌うんだ』で第2回キム・スンオク文学賞を受賞。19年、キム・ヒョン文学牌を受賞

斎藤真理子 : 翻訳家。パク・ミンギュ『カステラ』(共訳、クレイン)で第一回日本翻訳大賞を受賞。チョ・ナムジュ他『ヒョンナムオッパへ』(白水社)で“韓国文学翻訳院”翻訳大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • こーた

    現代アートを観たときにかんじる、心地よい疲労感がある。そこに対象が在る、ということはわかるが、はて「それ」はどこからきたのか、といったような。まず人物がいて、そのひとの周辺や見る景色、あるいは出会う人々などが詩的に美しく描かれ、歌のリズムを伴って少しずつぼんやりと世界が構築されていく。過去と未来が混ざり合い、時間は折りたたまれて他者との境界もやがてあいまいになる。福島第一原発事故や光州事件といった実在の事件が顔を出し、おっ、と繋ぎとめられるが、しばらくするとまた現在地がわからなくなる。⇒

  • ヘラジカ

    類稀なる世界観や思考の流れを、独特の言語表現によって筆写した難解な作品集。レイヤーのように重ねられた時制や場面、対象が曖昧になるほどのリフレインは、いずれも作者の物事の見方が単線的でないことを表している。この作家はあらゆる出来事を、作中で釜山タワーをスケッチブックに描くときのように脳内で再構築しているのではないか。高度な思惟を体験する読書。小説としてはシュルレアルな作品が多く、時にオートマティスムと思われる文章にも遭遇する。人によって好き嫌いは分かれそうだが、韓国文学の幅広さを知ることができる面白い一冊。

  • Vakira

    韓国の女流作家。この題名から12編の短編集かと思いきや、8つの短編集。初っ端の短編からやられました。1話目【その時俺がなんと言ったか】一生懸命の罠。JK2人が入ったカラオケルーム。一生懸命歌えなければお仕置きだ。なんで?ちゃんと金払ったよね。一生懸命歌っていたサンナンは何処?監禁じゃおかしいじゃん?日常に突然出現したヴァイオレンス。これはホラー?サイコスリラー?それとも不条理日記?こんな感じで短編集は幕開け。がっちり肝捉まれる。しかしそれから読み出す作品は作風がガラッと変身。

  • 竹園和明

    収載8篇から炙り出され見えてくる韓国の現実。妙なモラル感と強権的な空気、自国の歴史や出来事に対してどこか醒めた目で見る若者ら。これらは儒教の教えがデフォルメされた今日的な末路なのか。淡々と語るような冷静な文体が妙に寒々しい。作中に登場する言葉「私の前には何枚ものカーテンがかかっている」が本作の全てを物語っているような感じ。事件や事故の当事者と非当事者、年配層と若年層といった両極の距離の遠さ、強い行動規範とそれを強要する空気。それらを淡々と細かく描く事で、韓国の若者世代の無言の抵抗を顕しているように感じた。

  • 星落秋風五丈原

    のっけから理不尽がきますねえ。

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