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西洋音楽史

パウル・ベッカー

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784309463650
ISBN 10 : 4309463657
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2011
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Product Description

ギリシャ時代から20世紀まで、その雄大なる歴史を描き出した、音楽史の名著。
「形式」と「変容」を二大キーワードとして展開していく議論は、今なお画期的かつ新鮮である。クラシッファン必携の一冊。

Content Description

従の進化論的な音楽史を批判し、芸術史上のさまざまな音楽の絶対的な価値を論じながら、ギリシャ時代から二〇世紀の音楽まで、その雄大なる歴史を描き出した、音楽史の名著。「形式」と「変容」を二大キーワードとして展開していく議論は、今なお画期的かつ新鮮である。クラシックファン必携の一冊。

目次 : 音楽考察への前提/ 形式の発端―ギリシャ人/ グレゴリオ音楽/ 多音音楽と新芸術/ ネーデルランド楽派/ 多声音楽と和声音楽/ 器楽的和声音楽/ イタリアの音楽家・オペラとオラトリオ/ バッハ及びヘンデル/ バッハ・ヘンデルの後継〔ほか〕

【著者紹介】
パウル・ベッカー : 1882年、ベルリンに生まれる。幼い頃からピアノとヴァイオリンを学び、1901年からベルリン宮廷歌劇場で活動を開始。その後ベルリン・フィルにも参加し、地方劇場で指揮活動も行う。1905年に音楽批評家に転身。1937年没

河上徹太郎 : 1902年、長崎市に生まれる。文芸・音楽評論家。ランボー、ジッド、ヴァレリーなどの研究を通じ、批評原理を確立した、現代日本文芸批評の草分け。著訳書多数。1980年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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ヨーロッパの音楽を、中世から20世紀初頭ま...

投稿日:2021/06/27 (日)

ヨーロッパの音楽を、中世から20世紀初頭まで、大づかみに「音楽の存在のしかた」、つまり「音楽の需要と供給の関係」「音楽と社会の関係」の観点から概観したものです。作曲家ひとりひとりの「個性の芸術的表出」や「感情表現」といったロマン派的視点を排除して、「社会と音楽」という20世紀的な観点から規定することを試みるとともに、「進化論」的な「音楽の進歩」という「向上、優劣」の観点ではなく「変遷、変化」という相対的な視点で一般していることが特徴です。 決して読みやすい内容ではないし、またいかにもドイツのインテリにありがちな「尊大で自信過剰な」文章が多いものも確かですが、ヨーロッパ音楽史の「幹」の部分を統一的な視点でたどってみたい人は、一度手に取ってみてもよいのではないでしょうか。文庫本で安いですし。

Tan2 さん | 神奈川県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • misui

    音楽の歴史的叙述というよりは、人間や社会がどのような観念を持ってきたか、人間の変化につれて音楽の形式がどのように変遷してきたかが問題となっている。本当に口を酸っぱくして人間と形式を焦点にしているわけで、だからこそ教科書的でなく生き生きと音楽史を学ぶことができるし、この方法は音楽だけにとどまらず芸術一般に適用できるものでもあるだろう。クラシック音楽を知るための初めの一冊が本書でよかった。

  • りっとう ゆき

    細かい歴史じゃなくて、各時代の中での音楽の変化、発展、国による違いなどが書かれてて、大きな流れがつかめた。その流れの中での個々の音楽家が描かれているのも良かった。

  • 叛逆のくりぃむ

     小部ながらも良く纏まつてゐる。

  • ふゆきち

    事柄の羅列ではなく、形式の移り変わりとその背景に焦点が当たっています。そのため原題を直訳した『形式変遷史として見たる音楽史』がしっくりきます。100年程昔の本ではありますが画期的に感じました。

  • tegege

    古臭い文章は否めないが、情報量は満足。低音から旋律、内声と形式の返還を生き生き述べた。読みづらいが、クラシックの入門には最適な本だ。

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