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ギリシア案内記 下

パウサニアス

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784003346020
ISBN 10 : 4003346025
Format
Books
Publisher
Release Date
February/1992
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

2世紀に書かれた古代ギリシア旅行案内書。本巻では、コリントを振り出しにアルゴリス地方(原書第2巻)、フォキス地方(同第10巻)を案内、コリントでは王女メデイアの古伝を語り、ミケネ遺跡では獅子門をくぐりアガメムノンの墓を尋ねる。

目次 : 第2巻 コリント、アルゴリス(コリントの名称由来と現状/ コリント地峡(イストモス)/ ポセイドンの聖所/ 外港レカイオンとケンクレアイ ほか)/ 第10巻 フォキス(フォキス史/ パノペウス/ ダウリス/ ダウリスからデルフォイまで ほか)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • はる

    コリントス、アルゴス地方の史跡・伝承。さらにコリントス湾北側地方フォキスのパルナッソス山、聖地デルフォイや周縁村々の史跡・伝承を紀行している。パウサニアスの頃は沢山の神殿や伝聞する神々や武人像、遺跡に遺る彩色絵物語は悲劇絵図であったり、トロイア戦争の絵図であったり、ペルシア・ペロポネソス戦争らの遠い記憶の傷跡だったりする。後に遺跡は案内記に沿って発掘される。古代の人々は伝承を現実世界そのものとして受け取ったのだろう。パウサニアス自身も先達人の遺した文を沢山読んだ人なのだなと思った。→

  • 刳森伸一

    下巻の本書には、原書第2巻のアルゴリス地方と原書第10巻のフォキス地方を収録。アルゴリス地方は短めのエピソードが多いが、フォキス地方の案内では、デルフォイを中心に重厚なエピソードもあり読み応えがある。いつか本書を参考にしながらギリシア遺跡を回りたい。

  • 1.3manen

    表紙にあるように、『古代への情熱』のシュリーマンが本著で発掘の動機となっているのが驚きだ。50ページの写真にあるように、シキュオンの劇場は目を引く。舞台の遺構で、どんな劇を演じていたのか、と思うと想像力が必要に思える。注記によると天然岩盤を掘ったものらしい(347ページ)。地域資源を活かして外国からの観光客を呼んで演じてチケット代金を収入にできたのなら、経済危機にならなかったのかもしれない。やはり、出てくる遺跡などを現代でも見物して歩くには、それなりに案内人が重要となるが、観光で経済再興を図るのが重要か。

  • mahiro

    二世紀後半の著者がギリシアを旅して書いた案内記 例えばアテネなどは城門や聖所や立ち並ぶ彫像の謂われなど細かく説明していて、読むだけで当時のアテネに行ったような気持になる。 彼が訪れた時にはすでに廃墟になっていたものも含め、多くの物は今は目にする事は出来ないが、当時を知る為の貴重な資料だと思う。 ギリシアにこの本を持って行き、彼が訪れた街や神殿の廃墟に立って往事を偲んで見たい。 そうまではいかなくてもギリシアの地図を広げ、本を再読しながら地名を辿るのも楽しいだろう。 又似たような人名が

  • てり

    面白い。本文を読みながらグーグルマップであれこれ探しつつ写真など見ていくのが楽しい。「この道でオイディプスが誤って父親を....」とか、デルフォイのアポロンの聖所とか、全部写真で見れちゃうんだなぁ、全くいい時代だ。

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