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ルピナスさん 小さなおばあさんのお話

バーバラ・クーニー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784593502097
ISBN 10 : 4593502098
Format
Books
Publisher
Release Date
October/1987
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ルピナスさんはおじいさんと約束したとおり世界中を旅行して、海辺の小さな家に住み、3つめの約束「世の中を美しくする」ためにすてきな魔法を思いつく…。

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Book Meter Reviews

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  • ヴェネツィア

    バーバラ・クーニー作(文と絵)。お話はルピナスさんと呼ばれた女性の子ども時代から晩年までを描く。本書は「こども、船乗り、乙女の守護聖人聖ニコラス」に捧げられているが、ルピナスさんはまさに生涯を通じて乙女だった人。なんといってもパステルトーンの絵が美しい。技法は板に水彩絵の具で描き、さらに色鉛筆でアクセントをつけるといったものであるようだ。今回は南の島や砂漠の街も登場する。そして、ルピナスの咲く野原の広がりも風とともに幸福感を運んでくる。

  • やすらぎ

    私の思い描く景色がこの絵本にある。幸せな気持ちで本を閉じる。…水面にきらめく光。空を自由に渡る鳥。緑のマントとともに、幸せを生む種は風に乗って、世界中に届けてくれる。潮の香りが、冬の終わりを教えてくれる。一斉に芽生える時、人々は希望に満ちていく。ルピナスの花の数だけ微笑みが生まれていく。…ふと思い出す。父は海に続く道に、サルビアを植えていたことを。私も、海の見える丘の小さな家に住み、世の中を美しくしたいと誓う。人々が訪れ、かけがえのない時間を一緒に過ごしたいと願う。今はこの思いをベランダの花に託している。

  • Willie the Wildcat

    「世の中を美しくする」。そのために1人1人ができることをやろうよ!ってメッセージと感じる。そして、この「世の中」はやはり”地球”のことなのかなぁ・・・。次世代に語り継がれていくところもいいですね。興味深いのがまず”挿絵”。「板に水彩絵の具で描き、色えんぴつでアクセントをつける」画法とのこと。是非一度実物を見たい。次に、『グラハム・ベル、絵本画家ターシャ・テューダー、そしてルピナス』のつながり。たまたま、ルピナスの花の写真を探していて見つけたのだが、この絵本と何か関連があるのかもしれない・・・。

  • seacalf

    うちの近所には咲いていたかしらん?これからはルピナスの花を見たら、バーバラ・クーニーのこの絵本を思い出すに違いない。そしていまだ果たすことが出来ていない『世の中を、うつくしくするために、なにかすること』に思いを馳せるのだろう。板に水性絵の具で描き、色鉛筆でアクセントをつけるという独特な画法のみならず、世界中を旅したひとりの女性の描き方がとても見事。胸に深い余韻を残す一冊。

  • ちゃちゃ

    「世の中をもっとうつくしくする」ために、自分がすべきこととは何だろう。ミス・ランフィアスは老境に入り、幼い頃におじいさんとかわした約束を思い出す。そして、村中にルピナスの花の種をまき、春が来ると色とりどりの花々が村を埋め尽くした…。その種は、相手を思いやる言葉であったり、家族を想う心であったり、懸命に働くことであったりするのかもしれない。私たちの存在は小さいが、風によって種が運ばれ花が広がりをみせるように、いつかどこかで誰かや何かを美しく変えているのかもしれない。生きる意味をそっと語りかける素敵な絵本だ。

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