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ピグマリオン 光文社文庫

バーナード・ショー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784334752811
ISBN 10 : 4334752810
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2013
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

強烈なロンドン訛りを持つ花売り娘イライザに、たった6カ月で上流階級のお嬢様のような話し方を身につけさせることは可能なのだろうか。言語学者のヒギンズと盟友ピカリング大佐の試みは成功を収めるものの…。英国随一の劇作家ショーのユーモアと辛辣な皮肉がきいた傑作喜劇。

【著者紹介】
バーナード・ショー : 1856‐1950。劇作家、批評家、小説家。アイルランドのダブリン生まれ。20歳でロンドンに移住。電話会社勤務のかたわら、小説を書き始める。その後、社会主義の漸進的発展を目指すフェビアン協会に参加し、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスを共同創設するなど活躍。同時期より、新聞や雑誌に音楽評や劇評を書き、1892年『男やもめの家』で劇作家としてデビュー。1925年にノーベル文学賞受賞。1912年作の『ピグマリオン』は翌年上演、1938年には映画化され、自身もアカデミー賞脚本賞を受賞している

小田島恒志 : 1962年生まれ。早稲田大学英文科卒、ロンドン大学修士。現在、早稲田大学教授、英文学者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • zero1

    題名を知らなくても、「マイ・フェア・レディ」の原作(後述)なら分かる人も多いはず。舞台はロンドン。酷い言葉の花売り娘イライザが半年で侯爵夫人のようになるかヒギンズ教授が賭けをする。ヒギンズは【女はみんなバカ】と母親の前で言うくらい女性観が壊れている。象牙の塔を象徴した人物?賭けの後イライザは「人形の家」に出てくるノラと何が違う?ノーベル賞作家の代表作を新訳で。題名はギリシャ神話に出てくるキプロスの王。「じゃじゃ馬ならし」が原型?映画「プリティ・ウーマン」にも影響?階級社会への批判もテーマのひとつ。

  • molysk

    ロンドン貧民街の花売り娘、イライザ。その強烈な訛りを、上流階級に見紛う話し方に変えることができるか、言語学者ヒギンズは友人と賭けをする。苛酷なレッスンを耐え抜いたイライザは、半年後には夜会の華となる。だが、花売り娘としての扱いを改めないヒギンズに、イライザは――。ギリシャ神話のピグマリオンは、理想の女性と遇した彫像に、生命を得た。イライザを淑女と認めないヒギンズには、異なる結末を。これがバーナード・ショーの考え。二人の幸せな結末を望む観客向けに、本作をベースに翻案されたのが「マイ・フェア・レディ」である。

  • 優希

    発音や外見、話し方で上流階級のお嬢様になれるかというテーマが面白かったです。たった6ヶ月で上流階級のお嬢様のような話し方を身につけることが成功したのは良かったのですが、イライザは自分の居場所がなくなったようで悩んでいるようにも思えました。ヒギンス、ピカリング、イライザからはロマンスの香りが漂っていたので終わり方がちょっと意外でした。後日譚は蛇足的な気もします。ただ、ヒギンスとの最後のやりとりと台詞で幕が閉じるのはあまりにも嫌な気分になるので、やはり後日譚があることで全てが昇華されたような気がします。

  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    (男性にとって耳が痛い感想かもしれません。ご注意を!)自分勝手な父、夫や恋人に無神経にもモラハラをされている女性にとっては、イライザの啖呵に大いに頷くことは間違いないでしょう。私は『痴人の愛』の譲治を更に自分勝手にしたような傍若無人なヒギンズとイライザの恋物語に終わらなくてガッツポーズを決めていたのですが後日談の皮肉にギャフンと言うことに。確かに生活力のない男は個人的にはお荷物でしかないよね。それにして自意識過剰な馬鹿息子を諌めるヒギンス夫人が素敵すぎて逆に何であんな息子になったのか分からない・・・・。

  • みっぴー

    『マイ・フェア・レディ』の原作です。ピグマリオンとは、創造主の意。ロンドン訛りの貧しい花売りイライザを、公爵夫人でも通るように教育する紳士二人。一人は大佐、もう一人は言語学の教授で、共に独身主義者。はっきり言って、とてもとても面白い作品でした。単純なシンデレラストーリーではありますが、強烈なカタルシスを得られると同時に、様々な教訓や皮肉を含んでいる名作。やはり巨匠、バーナード・ショーは凄かった…

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