バリントン・j・ベイリー

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時間衝突 新版 創元sf文庫

バリントン・j・ベイリー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488697068
ISBN 10 : 4488697062
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

異星人との戦争により過去の遺産がことごとく失われた地球。異星人が遺した遺跡を調べていた考古学者たちのもとに、驚くべき資料が届けられた。300年前に撮られた一枚の写真に、現在よりはるかに古びた遺跡の姿が写っていたのだ。遺跡は年とともに新しくなっているというのか? 彼らは異星人の技術を用いてタイムマシンを開発し、過去へと旅立つ。未来から過去へ流れるというアイデアに真正面から挑んだ、波瀾万丈、究極の時間SF。

【著者紹介】
バリントン・J・ベイリー : イギリスの作家。1937年生まれ。50年代に、十代にして英国のSF雑誌でデビューし、70年に長編第一作『スター・ウィルス』を発表。2008年没

大森望 : 1961年高知県生まれ。京都大学文学部卒。翻訳家、書評家。2014年、編著の“NOVA書き下ろし日本SFコレクション”で第34回日本SF大賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ざるこ

    かなり頭を混乱させられた。でも次々湧き出るベイリーのアイディアは新鮮でやめられない。物語は遠未来の地球。300年前に撮られた写真に現在より古びた遺跡が写っていることから始まる。時を経て新しくなる遺跡?タイトルがネタバレやけど時間線の衝突を避けるべくそれぞれの地球の住人たちが争うのである。それになるほど!と感心させられる砂時計型ISSの住人たちを絡ませ斜行存在という神かよ!と言いたくなる何かが存在したり…存在?時は人間が生きてて観測されただけのものだという解説が腑に落ちる。もう頭の中ぐちゃぐちゃ。また読む!

  • わたなべよしお

    ベイリーって、やっぱり凄いなー。読み始めたら止まらない。何というか、アイデアが卓抜で、そのユニークさだけで引き込まれてしまう。今回も奇想天外だが、妙に納得してしまう。「時間」とは意外にベイリーが書いている通りかもしれない。

  • Taxxaka_1964

    当初なぜかルディ・ラッカーと混同していたベイリーの傑作。「ロボット」シリーズ2作しか読んでなかった自分には驚愕の面白さだった。大森望氏曰く、これを訳すために訳者となったくらいとのことだが、確かに映画「テネット」に先行した独自の時間理論に基づくサスペンスSFであり、また差別主義者の支配する世界観や中国人による、時間理論は進んでいるものの激しい階層社会であるスペースコロニーの設定など、今ならば「三体」シリーズにも匹敵するSF名著だった。本書に巡り会えて長くSFを読んできて本当によかった。

  • メセニ

    300年前に撮られた一枚の写真に、現在よりはるかに古びた姿の遺跡が写っている。"遺跡は年とともに新しくなっているのか?”ーという入り口にグッと引き込まれる。ただし読み進めれば進めるほどに荒唐無稽なのである。物理学などの知識は皆無であるが、ここで語られていることがおよそデタラメであることには察しがつく。なるほど、こういうものを「バカSF」というらしい。ディスりなどではない。気がつけば最後の頁なのだから。細かなことなど気にせずベイリー流の壮大なジョークに付き合うのがここでの流儀。アイディアの勝利である。

  • RED FOX

    SF好きなのですがあまり読まない>_<ので、本ごとの設定や背景を把握するのに時間がかかり、本作も高速でぶっ飛んでるまま始まるので序盤からクラクラ。科学的なのか非科学的なのか、とにかく頭をグチャグチャにしてくれて面白かった。ワイドスクリーンバロックSFというジャンルらしい>_<

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