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菜食主義者 新しい韓国の文学

ハン・ガン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784904855027
ISBN 10 : 4904855027
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2011
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「新しい韓国文学シリーズ」第1作としてお届けするのは、韓国で最も権威ある文学賞といわれている李箱(イ・サン)文学賞を受賞した女性作家、ハン・ガンの『菜食主義者』。韓国国内では、「これまでハン・ガンが一貫して描いてきた欲望、死、存在論などの問題が、この作品に凝縮され、見事に開花した」と高い評価を得た、ハン・ガンの代表作です。

ごく平凡な女だったはずの妻・ヨンヘが、ある日突然、肉食を拒否し、日に日にやせ細っていく姿を見つめる夫(「菜食主義者」)、妻の妹・ヨンヘを芸術的・性的対象として狂おしいほど求め、あるイメージの虜となってゆく姉の夫(「蒙古斑」)、変わり果てた妹、家を去った夫、幼い息子……脆くも崩れ始めた日常の中で、もがきながら進もうとする姉・インへ(「木の花火」)―
3人の目を通して語られる連作小説集。

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア

    噂のハン・ガンに初挑戦してみた。評判に違わぬ、というか聞きしに勝る圧倒的なまでの作品世界の展開に、しばし茫然の体。本書は3つの連作中編から成るのだが、3作ともに作品の中核にいるのがヨンヘである。第1話の「菜食主義者」では、その夫が(語り手でもある)、第2話「蒙古斑」では義兄が、そして第3話「木の花火」では実の姉がそれぞれヨンヘを巡って、そして挙句にはその狂気に吞み込まれていく。ヨンヘの磁場は圧倒的なまでに強いのである。それが不条理の世界などではなく、あくまでも現実世界で展開するだけにやりきれなさが周縁に⇒

  • 旅するランナー

    菜食主義者というタイトルが生ぬるいくらい。過去のトラウマによる夢のために肉が食べられなくなる女性を、夫·義兄·姉の目線から描く連作小説。想像を超えて、拒食症、植物化へと進んでいく、慰めもなく目を見開き、底まで降りていく、身の毛もよだつスリラー。

  • mako

    自分の心の奥底まで下りていき、そこで息をひそめながら、けれども興奮し続けながら読んだ。そして奥底と思っていたところよりまだ先があることを知った読書体験であった。

  • ネギっ子gen

    3人の目を通し語られる連作小説。「菜食主義者」は、平凡な妻・ヨンヘが、急に肉食を拒否しだし、日に日に正常さを失っていく姿を見つめる夫の目から。「蒙古斑」は、妻の妹・ヨンヘを芸術的・性的対象として求め、あるイメージの虜となってゆく義兄の目から。で、最後は、変わり果てた妹、その妹に酷い行為をしたことで夫が家を去ったの後、幼い息子と共に、脆くも崩れ始めた日常の中で足掻く姉・インへの目から見た、「木の花火」。ヨンヘの、<ごはんなんて食べらなくていいの。生きていける>に、子どもの頃のわたしが、切ない思いで共感……⇒

  • やいっち

    「ごく平凡な女だったはずの妻・ヨンヘが、ある日突然、肉食を拒否し、日に日にやせ細っていく姿を見つめる」夫、「芸術的・性的対象として狂おしいほど求め、あるイメージの虜となってゆく姉の夫」、「変わり果てた妹、家を去った夫、幼い息子……脆くも崩れ始めた日常の中で、もがきながら進もうとする姉・インへ」という3人の目を通して語られる連作小説集。

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