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ISBN 10 : 4772231811
Content Description
ドラマティックな火山噴火は、地球内部で起きているダイナミックな現象と大きく関わっている。それらはどのような因果関係があるのだろうか?本書は、火山学の世界的権威である著者が、火山活動のプロセスと火山学における最新のテーマについて、プレートテクトニクス理論に基づきわかりやすく解説したものである。前半ではマグマの生成とテクトニクス、火山の組成や起源といった基礎に始まり、続いて火山体の構造、火山爆発のメカニズム、噴煙柱や火砕物密度流による運搬堆積過程など、火山活動の素過程について躍動的な議論がなされる。全編を通じてちりばめられた、読者にとって魅力的であり、またイメージを膨らませる手助けとなる美しいカラー写真とわかりやすい図版は400点にものぼる。本書は地球科学分野の学生や研究者だけでなく、火山に興味のあるすべての人たちにとって、火山や噴火現象への理解を深めたり、またそれらが社会に及ぼす影響や恩恵についての知見を広めることに役立つだろう。
目次 : 序文/ プレートテクトニクス/ マグマ/ マグマのダイナミクスと噴火の引きがね/ 大洋中央海嶺/ 海山と火山島/ 大陸プレート内火山/ 沈み込み帯の火山
【著者紹介】
ハンス‐ウルリッヒシュミンケ : 国際火山学地球内部科学協会(IAVCEI:International Association of Volcanology and Chemistry of the Earth’s Interior)の事務総長(1983‐1991年)、同協会の国際学術雑誌Bulletin of Volcanologyの編集長(1985‐1995年)、さらにはドイツのキール大学海洋科学センター(GEOMAR)の火山学部門教授(1990‐2003年)を務めた火山学のエキスパートである
隅田まり : 日本大学大学院理工学研究科において「屈斜路カルデラと摩周カルデラの火山活動史の解明」をテーマに博士号取得(1990年)。学術振興会特別研究員として東京大学地震研究所に在籍(1991‐1992年)。その後、アレクサンダー・フォン・フンボルト財団奨学研究員として渡独(1993年)。以来、キール大学海洋科学センター(GEOMAR)にて契約研究員として在籍し、現在に至る。大学学部在学中より火山噴火とその素課程にかかわる研究課題に積極的に取り組み、三宅島1983年噴火、御岳1984年崩壊、大島1986年噴火、十勝岳1988‐1989年噴火、及び1991‐1992年にかけて発生した雲仙普賢岳噴火の調査にも参加した
西村裕一 : 北海道大学理学部及び同大学院理学研究科において火山物理学と地震学を学び、修士課程修了後から同大学理学部附属有珠火山観測所に勤務(1988‐2001年)。2002年より札幌に移り、北海道大学理学研究院附属地震火山研究観測センターに在籍して現在に至っている。有珠火山観測所時代は、十勝岳1988‐1989年噴火、1991年からの雲仙普賢岳噴火、2000年有珠山噴火などに対し、主に火山性地震及び微動や火山性地殻変動をテーマに観測研究を続けた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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