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ISBN 10 : 4862852025
Content Description
“学問の共和国”とは、ルネサンスから啓蒙期にかけて、学識教養人が政治的・宗教的国境を越えて独自の国家を建設しようと作り上げた共同体である。これは西欧近世の知性史にとって極めて重要な現象だったがあまり知られていない。16〜18世紀に渡る3世紀間の、知への信仰に根ざすこの連帯意識の意義を考察する。“学問の共和国”の領土はどのようなもので、どこまで拡張し、どのような秩序をもっていたのかを分析。指標ともいうべきエラスムスからヴォルテールまで確かに実在したその観念と現実、そしてその知の世界の交流システムを生み出した思想的動因を明らかにしつつ、“学問の共和国”の市民が、多様な個人の運命を越えて、いくつかの価値とイメージにより自らを認識していく姿を具体例に即して解明する。
目次 : 第1章 “学問の共和国”とは何か/ 第2章 “学問の共和国”の時間/ 第3章 “学問の共和国”の空間/ 第4章 “学問の共和国”の市民/ 第5章 “学問の共和国”の力学/ 第6章 “学問の共和国”の作品
【著者紹介】
池端次郎 : 1937年生まれ。広島大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。1963‐66年フランス政府給費留学生としてパリ大学、高等研究実習院に留学。広島大学教育学部教授を経て2001年から同大学名誉教授。2013年逝去
田村滋男 : 1949年生まれ。広島大学大学院教育学研究科博士課程後期中退。1988‐89年フランス在外研究(パリ政治学院)。広島大学教育学部助手、日加文化交流学院(JACE)教授を経て、西九州大学短期大学部特任教授、西南学院大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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