ハンス・ヘニー・ヤーン

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岸辺なき流れ上

ハンス・ヘニー・ヤーン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784336057686
ISBN 10 : 4336057680
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2014
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ジョイスの『ユリシーズ』やプルーストの『失われた時を求めて』と並び称される20世紀文学の大金字塔が、半世紀の歳月を掛けて遂に翻訳なる!!
カフカ、ムージル、ブロッホと並ぶドイツが生んだ巨匠ヤーンの最大の問題作。船、棺、地下室、箱、馬、分身、同性愛、時間、音楽------ひとりの作曲家を主人公に、人間と宇宙の謎と深淵、生存と死の深奥の根拠に迫る一大大河小説。


ハンス・ヘニー・ヤーン
(Hans Henny Jahnn, 1894年12月17日 - 1958年11月29日)ドイツ出身の作家、オルガン制作者。ハンブルク近郊のシュテリンゲンに生まれる。高等学校在学中から創作活動に熱中し、第1次世界大戦に反対して亡命しつつ戯曲を執筆する。このときの作品『牧師エフライム・マグヌス』は1920年にクライスト賞を受賞。帰国後は宗教結社ウグリノの結成にたずさわり、ヨーロッパ各地のオルガンの修復作業にあたる。ナチス・ドイツの政権が誕生した1933年からはボーンホルム島へ亡命し、長篇小説3部作『岸辺なき流れ』の執筆をはじめる。第2次世界大戦後は、反戦活動として原水爆禁止運動などに参加し、反核兵器開発をテーマにした戯曲『良心の廃墟』を執筆した。邦訳に、『鉛の夜』(佐久間穆訳、現代思潮社、1966年)と、『十三の無気味な物語』( 種村季弘訳、白水社、1967年 / 白水Uブックス、1984年)等。

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Book Meter Reviews

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  • syaori

    「なぜ出来事は繰り返されるのだろう?」。多くの謎とともに海に沈んだ木造帆船に婚約者の願いで乗り込んだグスタフ・アニアス。危難から救われた彼は、船で罪を犯したと告白する男を生涯の友に過去から逃げるように世界を流謫します。その彼らの前に反復される木造船の出来事。彼女”は去り、棺の死体は溶け、死者は語り、歩く。アニアスは音楽の才能を開花させ、この暗い炎に照らされた彼らの道行はどこへ向かうのか。分かっているのはこの日々を回想するアニアスの隣に彼がいないこと、棺で溶けていること。「ぼくは泣いているのだ」。下巻へ。

  • きゅー

    ストーリーの展開を愉しむ小説ではなかった。著者の持つ宗教観、音楽観、人生観が提示されるなかで、世界に背を向けた二人の人間が、二人だけの世界を築きあげようと空しい足掻きを続けるのを見守るような一冊。第一部で挿入されるケバット・ケニヤの寓話に見られる棺桶、死者の蘇り、悪の意識が全編を貫いている。

  • rinakko

    第一部「木造船」は、全体からみると序章といってよい内容で、第二部(主人公の手記)との繋がり上も重要な謎を積み込んでいる。まだ若かりしグスタフは、船長の娘である許婚に乞われて密航者となった。それは老匠の建造による見事な帆船だが、変わり者の手による仕掛けといい、冷淡で口の重い上乗人や秘密の積み荷といい、端から謎めいた航海だった。そして遂にあることが起きてしまう…。ケバット・ケニヤの挿話「二百年のあいだ墓に埋められていた男」にも見られる生と死、棺、そして復活…の不気味なイメージは、第二部からも執拗に繰り返される

  • COPPERFIELD

    物件探ししながらなので、ようやく上巻を読了。分厚さにたじろいでいる人に助言を残すとすれば、根性あれば読めます。プルースト読むようなグダグダさや難解さはないからさ。

  • APOM

    やっと上巻終わった!思っていたより読み易い。「死者」「亡骸」「棺」がモチーフとして繰り返し提示され、強く印象に残る。音楽・作曲の表現が面白い。引き続き下巻へ!

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