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ノーザン・ライツ

ハワード・ノーマン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784622089445
ISBN 10 : 4622089440
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

カナダ、マニトバ州北部の一軒だけの村。母親と従妹と暮らす14歳のノアが、地図製作者の父親が持ち帰った短波ラジオで最初に聞いたのは、親友ペリーが割れた氷から一輪車ごと湖に落ちたという報せだった。死んだペリーの両親の村で次の夏も過ごすと決めたノア、村には先住民クリーの人びと、罠猟師、宣教師、そして行方不明の父親までが…。物語は後半、大都会トロントの映画館“ノーザン・ライツ”に舞台を移し、そこでノアと家族は思いもかけぬ出会いを経験する。著者デビュー作。全米図書賞候補作。

【著者紹介】
ハワード・ノーマン : アメリカ合衆国の作家。1949年オハイオ州トレド生まれ。高校を中退したのちカナダに移住。北極圏の先住民の口承物語を採録・翻訳するほか、さまざまな職を転々として1987年にThe Northern Lightsで作家デビュー。現在はヴァーモント州キャレー在住

川野太郎 : 1990年熊本生まれ。早稲田大学文学研究科現代文芸コース修了。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 白玉あずき

    少年の自己形成、甘酸っぱい成長物語は大好物です。前半の北の大地での孤立した生活、後半のトロント編。やっぱり前半が圧倒的に好み。家族を振り回した挙句失踪する父親、孤立に耐える母親と従妹といった部分は読んでいてつらいが、小さな集落の濃い人間関係や、世界各地から吹き寄せられてきた人々の文化の違いを超えた助け合い、人間的共感が素晴らしい。もちろん親友の死に対する哀惜の情、喪失を抱えながら生きていくことの辛さにじーんと。ラジオやフロート付きの軽飛行機が命綱の最果ての地。ちょっとだけ憧れたが、永住はやはり無理か。

  • あさうみ

    読んでる時間が、とても心地よかった!ひとは誰しも悲しみや孤独を背負っている。小さな田舎と大都市で、過去を思いながら現在を生きる。悲しみで絡まった心をほぐすような、温かさ、ユーモア。あと、無性に郷愁の意にかられます 。読んだ後もじわじわ余韻を残す。家族はどうなったのかな、もっと寄り添っていたい、ずっと読んでいたい…

  • たま

    読メで知った本。前半は、先住民と北欧系やフランス系カナダ人が混住する集落(北緯58度)の暮しが、少年ノアの目を通してユーモアと節度をもって綴られる。外界との交流は郵便機、無線通信、短波放送だけ。後半ノアは、母と従妹と共にトロントに移住し映画館の経営に乗り出す。1960年とあって『ニューシネマパラダイス』を思わせる映画館の夢を私も一緒に応援した。大都会で狩猟する先住民一家が助っ人に現れたり、短波で聞いていた名作朗読の声と出会う場面も楽しい。厳しい環境で生きる人々の賢さとやさしさが心に残る爽やかな作品である。

  • ヘラジカ

    穏やかな小説だけれど、孤独感や友情というものをとても美しく描き出している。みすず書房から出版される数少ない小説は傑作が多いということを再確認した。(値段も値段なので)悩んだが手にとって良かった。

  • かもめ通信

    凍てつく北の大地では、大きく息を吸うことはお薦めできない。肺が凍り付かないよう静かにそっと息をする。その静けさがもたらす、寂しさや悲しみや優しさやぬくもりをゆっくりとかみしめる。これはそんな物語。

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