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悲しみのダルフ-ル 大量虐殺の惨禍を生き延びた女性医師の記録

ハリマ・バシール

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784569777801
ISBN 10 : 4569777805
Format
Books
Publisher
PHP
Release Date
April/2010
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

スーダン・ダルフール地方を襲った民族浄化の惨禍。大虐殺、暴行、レイプなどの残虐行為、非情の現実を生き抜いた女性医師が、人間の尊厳とは何かを問うノンフィクション。

【著者紹介】
ハリマ・バシール著 : スーダン・南ダルフール地方で、独立心の強いザガワ族の娘として生まれる。豊かで恵まれた幼少期を過ごし、医学を学ぶために大学に進学。ザガワ族初の正規の医師として帰郷する。その後、アラブ系民兵組織ジャンジャウィードによって平和な村々が突然の襲撃を受け、多くの犠牲者が出たことを機に抵抗活動を開始したが、逮捕・監禁され、残酷な拷問を受ける。ダルフールの地獄から逃れるためには永遠に故郷を去るしかないと悟り、ロンドンに脱出

ダミアン・ルイス : 数多くの受賞歴を持つ作家、映画制作者

真喜志順子 : 翻訳家。上智大学外国語学部ポルトガル語学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • テツ

    スーダンで現在進行形で行われているジェノサイドであるダルフール紛争。その地で生きてきた女性医師の記録。彼女が成長するまでのおもいでやその後に起きた惨劇が綴られる。幼い頃の記憶。優しい家族や地域の風習。それはもう二度と戻らない。異なる民族同士の小さな争いはやがて殺戮や強姦による民族浄化に発展していく。人間の中から完全には獣としての性がなくならないように争いも決して無くなりはしないのだろうけれど、無軌道な殺戮には歯止めをかけなければならない。生命の尊厳とか生まれた意味とかこんな平和な日本で語る言葉ではない。

  • ののまる

    あああ、酷い酷い酷い。人間が人間にこんなことができるなんて。ジャンジャウイード恐ろしい。30年の独裁政権が一応終わったけど、どうなるんだろうか。そしてダルフールから逃れてきた難民を、上院で拒否発動される前に急いで強制送還しようとしたイギリスの内務省も酷い。そもそもアラブ系と黒人系の反目はイギリスが植民地時代に作ったものでしょうに。しかし、日本はいまももっと酷いことを難民にしているけど。

  • yooou

    ☆☆☆☆★ スーダンでどんなことが進んできたのか、この本を読むまで全くわかっていませんでした。しかもそれはイギリスが持ち込んだ分離主義にまで遡る問題でありました。こうした現実や過去を顧みず石油を奪い、何も知らずに平和に暮らす自分たちにも責任があると思う次第であります。

  • 鈴と空

    19章以降は読むのがしんどい部分もかなりあった。生きたままの人間を燃え盛る家の中に放り込むことも、7歳の子どもをレイプすることも、命からがら逃げ出してきた人をその地へ送り返すことも、とても想像できない話だけど、それがほんの数年前に実際に起きたことなんだな……。

  • 渓流

    市井に生きる一女性の上に起こった事件を彼女自身の目と心で、綴ってあるのが、記者の取材よりも、人道関係者のステートメントよりも尚一層、事の悲惨さ、凄絶さを伝えて余りある。語る言葉は、平易で、過度の修飾語もなく、淡々と時系列に沿って、彼女の身に起こったことを述べていき、事件のクライマックスがどこにあるのかも分からないような構成だが、反ってそれが、事の大きさを伝えている。しかし、彼女をしてこの神さえも見放したかのような体験を克服するエネルギーは奈辺にあったのか?父の愛と存在、高い教育がそれに一役買っていたのか?

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