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暴力について 共和国の危機

ハナ・アーレント

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784622050605
ISBN 10 : 4622050609
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2000
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ベトナム戦争から60年代の学生運動を経て、アーレントは何を考えたか。「政治における嘘」「市民的不服従」「暴力について」の3編にインタヴューを付す。

【著者紹介】
山田正行 : 1957年に生まれる。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程単位取得退学、政治思想専攻。現在東海大学助教授。著書『西洋政治思想史II』(共著、新論評、1995)。訳書ハーバーマス『公共性の構造転換』(共訳、未来社、1994)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • テツ

    ハンナ・アーレントによる暴力と権力への考察。冷戦時という時代背景もあって即そのまま現代社会に当て嵌まる訳ではないけれど、どんなに強固に完成していると確信している社会でも、その足下では革命の萌芽があちこちに散らばっている。ほんの小さな(と書いたら嫌がられるかもしれないが)ウイルス性の感染症だって世界の在り方をほんの二年で破壊したのだから、人々が熱狂と共に結集しても破壊と創造は行われるだろうな。コロナ禍は自身の政治的な思想信条をしっかりと確認点検する良い機会なのかもしれませんね。

  • chanvesa

    随所にアーレントの苦悩が現れている。彼女の新しい権力の創造という格闘は「評議会」に託されているが、労働が主流になり、公的領域への関心が希薄になれば、学校で「民主主義の学校」と教わった地方自治の現場である地方議会にびっくりするようなことが起きるのはもう仕方がないのか。145頁の「権力と暴力は同一ではない」、173頁の「権力の独占はその国の真正な権力の源泉を干上がらせたり、漏れ出させたりする」、これらの言葉はベトナム戦争がアメリカ自身にもたらした影響への洞察の言葉を越えて、現代の世界への予言とも言える。

  • いとう・しんご

    '70年前後の論文4本収録、でもうち1本はつい先日「真理と政治/政治における嘘」で読んだので、残り3本を読みました。「暴力について」が一番、面白かった。暴力と権力はまったく違う、と主張するときのアレントらしい明晰で説得力のある論述は本当に素晴らしい。

  • Rieko Ito

    アーレントの暴力と権力に関する考察は、当時の時代に即したものでありながらいまも全く古びていない。特に興味深かったのは、「権力は銃身から生じる」というのはまったく非マルクス主義的であるというくだり。権力は生産過程によって規定されるのであり、暴力と権力の結合はありふれているが同一ではない、ということ。このあたりは「政治」哲学。また、革命において生まれる個人と集団の不死性との一体化のくだりは、政治「哲学」。他にも全編が示唆に富んでいる。

  • Ex libris 毒餃子

    60年代アメリカの政治的情況を通じてアレントの政治思想が垣間見れる一冊。表題にもある「暴力」についてそれがどのように作用するかを中心に論じられている。

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