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新版 魔女狩りの社会史 ちくま学芸文庫

ノーマン・コーン

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480510686
ISBN 10 : 4480510680
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「幼児を殺して貪り喰い、近親相姦を行い、十字架に唾をかけ、魔王を崇拝する」―近世のキリスト教世界において激しく非難された「魔女の社会」は、すべてが捏造されたものにすぎない。では、それらの言説はどのような伝統を持ち、いかにして「魔女たち」と結びつき、そして「魔女狩り」に寄与してきたのか。厳密な資料読解を通して、排除と迫害が生み出される条件とその仕組みを明らかにする。また、近代の魔女狩り研究が、どのようにその過ちを増幅し流通させることになったのかについても徹底的に検証する。

目次 : 古代における序幕/ 悪魔とその力にかんする見解の変化/ 中世の異端の悪霊化/ テンプル騎士団の壊滅/ 儀礼的魔術の実在/ 悪霊を崇拝する魔術師は存在しなかった/ 魔女の社会は実在しなかった/ 民衆の想像の中での夜の魔女/ 魔女狩りの開始についての誤った通説/ 魔女狩りは実際に、どのように始まったのか

【著者紹介】
ノーマン・コーン : 1915‐2007年。オックスフォード大学クライスト・チャーチの研究員をつとめ、戦後、イングランド、アイルランドの諸大学で教鞭をとる。元サセックス大学教授。1968年に人種関係問題でアニスフィールド・ウルフ賞を受賞

山本通 : 1946年生まれ。一橋大学経済学部卒業、一橋大学大学院経済学研究科博士課程単位修得、満期退学、博士(社会学)。神奈川大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • てつ

    決して軽い本とは思わなかったが、私には難しすぎ。最後まで読みきりはしたけど、文脈に理解不明な箇所が多数。中世史や宗教史を専門とされる方向き。

  • 松本直哉

    天災や不幸の原因を何か超自然のものに帰したい民衆の想像力と、古代から文書で伝えられた魔術の歴史をに接する知識階級の想像力が相まって、魔女狩りが行われるようになった経緯を、ミシュレほかの先行研究を批判しつつ明らかにする。結局人は、信じたいと思うものしか信じようとはせず、自分の不幸を誰かのせいにしたくて、そこにステレオタイプ化した魔女のイメージがあれば、真偽を深く考える前にそれに飛びついてしまうものなのかもしれない。とくに女性に断罪の矛先が向かったことにも、ある種のジェンダーバイアスがあったのだろう。

  • ばんだねいっぺい

    今の世相を考えるのにうってつけの本。未だなお「魔女狩り」は現在進行形である。他責性から生まれる妄想の産物は、分からないもの、嫌いなもの、嫉妬するものを化け物に変えて、 社会的な暴力の対象とする。

  • じぇろポーta

    教会関係者がその脅威を恐れた、食人や近親相姦等の忌まわしい数々の儀式を実践し、邪悪な悪霊(悪魔)を崇拝し社会の転覆を目論む恐るべき反社会分子。あるいは、後世の人々によって語られた迫害から逃れキリスト教以前の欧州の信仰を守り続けた秘密の宗教セクト。このような「魔女」像は妄想であり捏造にすぎないと筆者は指摘する。そもそも食人(幼児殺し、生き血を飲む儀式)等を実践し陰謀をめぐらす集団、とは古代ギリシア・ローマ社会において体制転覆をはかる反社会集団に対するステレオタイプとして何度も使われたイメージであり、

  • takao

    ふむ

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