ノヴァイオレット・ブラワヨ

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動物工場

ノヴァイオレット・ブラワヨ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784152103956
ISBN 10 : 4152103957
Format
Books
Publisher
Release Date
Unreleased Items
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

アフリカにある動物たちの王国ジダダは、植民地支配から民を救った建国の父オールド・ホースの政権誕生40周年を迎えた。だが、ジダダの民たちは気づいている。この栄光の影で犠牲となる者たちの声を。ブッカー賞最終候補に選ばれたジンバブエ版『動物農場』。

【著者紹介】
川副智子 : 早稲田大学文学部卒、英米文学翻訳家

ノヴァイオレット・ブラワヨ : 1981年、ジンバブエ生まれ。コーネル大学でトルーマン・カポーティ・フェローシップを受けて創作の博士号を取得。2010年に短篇「ブダペスト襲撃」を《ボストン・レビュー》誌に発表し、高く評価された。同短篇を書き継ぎ、2013年に初の長篇となる『あたらしい名前』(早川書房刊)を発表し、PEN/ヘミングウェイ賞、ロサンゼルス・タイムズ文学賞、エティサラート文学賞を受賞。《ニューヨーク・タイムズ》紙が選ぶ2013年度の注目すべき書籍に選出されたほか、ブッカー賞最終候補となった。この最終候補入りは、ジンバブエ人およびアフリカ出身の黒人女性として初であった。本書『動物工場』は2022年ブッカー賞の最終候補に選ばれている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヘラジカ

    『あたらしい名前』の作者が再びブッカー賞最終候補にもなった作品だが、あのシンプルな自伝的な連作短篇小説とは全くテイストの異なった、謂わば”マジック・リアリズム”の大作である。動物としてのカリカチュアが濃くなったり薄くなったりを繰り返す様は非常に混沌としており、民話のような空想世界を感じさせる瞬間もある一方で、大半は現実の独裁国家そのままを切り取った「醜悪さ、悍ましさ」を感じさせる。グラデーションというか、マーブル模様というか、混じりあう色のそれ自体が強烈な「風刺」なのだろう。非常に先鋭的でユニークな作品。

  • taku

    『あたらしい名前』が良作だった著者。こちらは、ジンバブエの政治と歴史の寓話。政治の腐敗と権力の堕落、革命と政変を描く。話が長く複雑になっていることや、動物でやる必要があったか度々疑問で、『動物農場』ほどわかりやすく見事な寓話化に感じられなかった。力を込めて書き上げたことや、示したいことは伝わるが。物語は未来を感じさせるが現実世界はどうなのだろう。そして日本の政治は。わるいことに馴らされてしまうのは怖いことだな。

  • おだまん

    現代の人間社会を擬動物化した寓話、とはいえまんま人間社会。言い回しがくどくて読み疲れてしまった。

  • KiZi

    邦題(原題Glory)からはパロディ色の強い作品かと思っていたが、傍観者だった動物たちが市民革命を遂行し切るまでを描くことで、希望と栄光に満ちた未来を予感できた。オールド・ホース時代のパートは、国民の窮状だけでなく独裁者の「ハートブレイク」も描かれていて、『族長の秋』っぽさを感じた。ジダダの動物たちは、40年以上もの悪政のせいで耐えることに慣れてしまったり、「アナザー・カントリー」でしか怒りを表明できなかったりするが、日本人としては共感せずにはいられないだろう。有権者としてのあるべき姿を考えさせられた。

  • 御庭番

    アフリカの独裁政権についてはほとんど知識がない。 動物だったけれど、物語の形式で実際にアフリカのとある国の歴史をたどることができた。 繰り返し繰り返し同じ言葉で訴えてくる。 動物工場という邦題に牽かれて読んだが意味こそ違え読んでよかった。 【図書館で借りました】

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