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僕には世界がふたつある

ニール・シャスタマン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087734898
ISBN 10 : 4087734897
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

<<2015年度全米図書賞児童文学部門受賞作品>>

妄想や幻覚にとらわれた15歳の少年は、
学校で誰かに殺されそうな気配に日々おびえる一方、
船長やオウムと一緒に、海賊船に乗る世界にも生きるようになる。
いつしか夢と現実は混ざりはじめ……。

精神疾患の予測不能な海を航行する、闘病と成長の物語。
2015年度全米図書賞児童文学部門受賞作品。

【著者略歴】
ニール・シャスタマン
アメリカ合衆国ニューヨーク市、ブルックリン出身。映画やテレビの脚本家として活躍するかたわら、小説を執筆。『シュワはここにいた』(金原瑞人・市川由季子訳、小峰書店)でボストングローブ・ホーンブック賞を受賞したのち、本書 CHALLENGER DEEP で全米図書賞児童文学部門やボストングローブ・ホーンブック賞オナーなどを受賞した。そのほか、子どもに向けたSFシリーズやサスペンス・ユーモア小説など、数多くの作品を手掛けている。

【出版社からのコメント】
統合失調症をはじめ、妄想や幻覚などの症状をもつ精神疾患は決して稀な病気ではありません。
本書はフィクションですが、著者は病気や薬の服用による感覚を、自身の息子の実体験をもとに描写しています。
同時に、迫力のあるストーリーでたくさんの読者を魅了し、全米図書賞など複数の賞に輝いたベストセラー小説でもあります。
多様な社会に生きる私たちの理解への手助けのために、
10代から大人まで、多くの方に読んでいただきたい青春小説です。

【著者紹介】
ニール・シャスタマン : アメリカ合衆国ニューヨーク市、ブルックリン出身。映画やテレビの脚本家として活躍するかたわら、小説を執筆。『シュワはここにいた』(金原瑞人・市川由季子訳、小峰書店)でボストングローブ・ホーンブック賞を受賞したのち、『僕には世界がふたつある』で全米図書賞児童文学部門やボストングローブ・ホーンブック賞オナーなどを受賞した。そのほか、子どもに向けたSFシリーズやサスペンス・ユーモア小説など、数多くの作品を手掛けている。現在は4人の子どもたちとカリフォルニアに在住

金原瑞人 : 岡山県生まれ。翻訳家、法政大学社会学部教授

西田佳子 : 愛知県生まれ。翻訳家、法政大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • (C17H26O4)

    ケイダンは航海をしている。片目に桃の種が入っている船長と喋るオウムと共に。無秩序で不思議な航海はまるでファンタジー。でもこれは精神疾患による妄想や幻覚。自分の一部が自分からはみだして、自分とそうでないものの区別がつかなくなる。目覚めても夢の世界が消えていかず、現実の世界との区別がつかなくなる。症状が重くなっていく過程はどんなに恐ろしいだろう。どんなに孤独だろう。ふたつの世界を行きつ戻りつし、現実の方が侵食されていく様に精神疾患の深淵を見た。読めてとても良かった。→

  • ☆よいこ

    海賊船に乗り、世界一深い海を目指す物語。キッチンのテーブルに縛り付けられモンスターに襲われそうになっている話。高校に通う少年の話。三つの世界が同時進行し、どれが妄想なのか現実なのか混じり合う。幻想小説かと思わせつつ、統合失調症にかかった少年の物語だった。▽YAだけれど、幻想の垂れ流し的な流れは読みにくかった。愉快ではない。痛い話イコールYAだとは思わないが、こんなのばかりだとオススメしにくいな)精神疾患について興味のある人向け。

  • 星落秋風五丈原

    YAといっていいのか大人向けといっていいのか悩む。自身も精神疾患の息子がいる作者が描く3つの世界で苦しむ少年。お互いを殺そうとしている船長。途中でいなくなる船首のカリオペと航海士。それぞれが暗示するものや世界って何だろうと思いながら読む。

  • 小太郎

    統合失調症の世界がこれほどリアリティのある世界として語られているのが凄い。主人公ケイダンは毎日いろいろな不安を恐れている。両親も友人も変な目でケイダンを見る。一方ケイダンは謎の海賊船に乗ってマリアナ海溝を目指している。精神疾患で入院しなければいけなくなるケイダン。海賊船でオウムや船長と冒険を重ねるケイダン。日常と夢の世界の境界が段々と崩れていく過程が不思議な求心力となって読者を惹きつけます。著者の後書きを読むとある意味ノンフィクションに近い話らしいですが、それをこのような物語にするのは素晴らしい。

  • 杏子

    精神疾患を負った少年の現実と幻影が入り交じった世界。二つの世界が交互に描かれて、最初は何のことやらわからず、読むのに苦労した。9月から延長くりかえしやっと読めた!精神疾患をもつ患者さんのことが少しだけわかったような? 暗示している人物のことがいまいちよくわかってないような気もする。こんなに疲れる読書はそうないな。作者の息子さんの経験が元になった作品だそうで、真に迫る。複雑怪奇な挿し絵を眺めていても、その大変さを察することができる。そんな家族をもつことが多いアメリカ社会もまた大変。こういうこともあるんだね。

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