ニーアル・ファーガソン

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文明 西洋が覇権をとれた6つの真因

ニーアル・ファーガソン

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784326248407
ISBN 10 : 4326248408
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2012
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

イスラムや東洋、南米が遅れた原因とは?アメリカやヨーロッパの将来とは?近現代史の壮大な謎をスリリングに読み解き、中国台頭と西洋没落の行方を占う気鋭の歴史学者による文明論の決定版をついに完訳。

目次 : 第1章 競争/ 第2章 科学/ 第3章 所有権/ 第4章 医学/ 第5章 消費/ 第6章 労働

【著者紹介】
ニーアル・ファーガソン : ハーヴァード大学の歴史学部およびビジネススクール教授。1964年、イギリス・スコットランドのグラスゴーに生まれる。オックスフォード大学モードリン・カレッジを卒業。その後、ケンブリッジ大学やオックスフォード大学などで教壇に立ち、2004年から現職。金融史や帝国論などで卓越した研究業績をあげている。また、アメリカのイラク戦争や経済政策、さらに世界情勢をめぐって注目すべき発言を続け、多数の新聞・雑誌に論考を寄せている

仙名紀 : 翻訳家。1936年、東京に生まれる。上智大学文学部新聞学科を卒業。朝日新聞社で主に雑誌編集を手がけ、1996年に定年退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO

    この著者は金融史にかなり詳しく、いくつか著書を読んだことがあります。どちらかというと歴史的研究というよりもマスコミ受けするような感じでの本だと感じました(かなりの参考文献を渉猟して論いているのですが)。この本ではこの500年間で西洋が優位に立った理由を六つの要因に分けて説明してくれています。21世紀には中国が覇権をとるというのがこの著者が言いたいことなのでしょうが、全体的にやや少し偏った感じがしました。

  • skunk_c

    西ヨーロッパ文明が16世紀以降「世界制覇」したのは6つのアプリケーション ー 競争・科学革命・法の支配と代議制・現代医学・消費社会・労働倫理 ー があったからという説を論証しようというものだが、『銃・病原菌・鉄』ほどのインパクトはなかった。むしろ「現代医療」について、アフリカへの医療普及がその社会の文明化に貢献したとするが、目的が違うのではないか。植民地支配のために疫病を抑える必要から医療は重要で、その結果ではないのか。日本が先の大戦でアジアの植民地を解放したという議論と同種のものに思える。

  • カザリ

    西洋が覇権をとれた6つの要因の要約のみで、深い理解ができなかった。さらっと読んで意味がとれず、精読はしなくてもいいと判断。あまり、びっくりするような内容ではないしね。

  • Shin

    久々の歴史系分厚い本。ニーアル・ファーガソンは『憎悪の世紀』で読んだことがあるけど、相変わらず綿密な数字とドライな論旨に託された重厚なメッセージが読み応え十分。西洋文明の隆盛の要因を競争、科学、所有権、医学、消費、労働に集約して説明するが、一見すると脈絡のないこれらの要因が複雑に絡み合って西洋文明の優位性を構築していく(同時の東洋の出遅れの要因となる)という説明は、随所に散りばめられた興味深いエピソード(例えばソ連はなぜジーンズを生み出さなかったか、とか)と相まって説得力もありながら楽しませてくれる。

  • むとうさん

    「西欧文明」が今栄えている理由は何なのか?を6つの視点から分析する。6つの条件の中では「消費」は割と珍しいか。基本的に供給側の視点で語られることが多かったので、5章が一番印象に残っている。社会主義の崩壊をこの文脈の中で語ろうとしているのは面白い。データ的に中国の進歩が予想外に早い段階で止まっていたというのも意外で興味深い。ただ例えばローマ帝国はどうなのか、中国やイスラム圏が15世紀以前に栄えていた理由、といった観点はないので、普遍的な「文明」論という感じではなく、その辺は若干片手落ち感も。

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